夫婦東南アジア旅Day.21🇰🇭前編〜地上のラピュタ!カンボジアの忘れ去られた古代遺跡”ベンメリア”を探検する、神秘体験〜



夫婦東南アジア旅Day.21
今日も昨日に引き続きアンコール遺跡をまわります。



今回訪れた遺跡が本当に息を呑むような絶景続きの場所で、ブログに載せて皆さんとシェアしたい写真がとても沢山になってしまいました。

これでも厳選したのですが、今回の写真枚数が多くなりますので、どうぞギャラリー感覚でお楽しみください。

また、遺跡探検へ出かける際の注意点や持ち物等も載せておきますので、よかったら参考にしてみて下さい。




屋台の焼きバナナと芋のパンケーキで朝ごはん


さて、今朝は朝ごはんを求めて地元民で賑わう市場「Phsar Leu Thom Tmey」へとやってきました。

賑わうマーケットの中で私たちの興味を引いたのは、こちらの屋台の焼きバナナと芋のパンケーキ。




炭火の香ばしく、そしてほのかに甘い、何ともいい香りが漂ってきます。




おじちゃん達もみんな優しい素敵な人たちで、英語は通じなかったのですが、笑顔とジャスチャーでとても気持ちの良いコミュニケーションをとってくれました。

バナナはかなりもっちりしていてほのかに甘い。
芋のパンケーキも素朴な甘さと優しい味で、スナックに丁度いい感じでした。




カンボジアの大自然の中をドライブ


さあ、おじちゃん達とバナナに元気をもらったところで、今日は少し長めのドライブです。

森の奥深くに眠る太古の遺跡”ベンメリア”へ行くために、市街地から約60km北東へ、バイクで片道およそ1時間半の旅が始まります。




それにしてもカンボジアの田舎道はこの上なく気持ちが良いです。

赤土の色に、青い空と鮮やかな緑を揺らす雨季の木々達がよく映えます。




カンボジアの田舎道を走っていると、かなりの確率で色々な動物達に遭遇します。




車道の真ん中で全く避ける気もなく昼寝を決め込むわんちゃん。

平和です。




カンボジアの民家も絵になります。

どのお家も、一階はガレージの様な作りになっていて、そこでハンモックに揺られたり、火を起こして食事の準備をしたりしている人たちをよく見かけます。

雨季の洪水対策でしょうか?




とても良い色合いだ。




こっちにも牛さんが。




青空の下、まっすぐ伸びる道が気持ちいい。




このお家は工事中の様です。

この猛暑の中、レンガを一つ一つ手で積み上げていく職人さん達。

本当にお疲れ様です。




はぁ、いいお天気だなあ、

なんてぼんやり景色を眺めていると、あっという間にすぎていく1時間半。



ただ、所々舗装されていない道もあり、かなり砂埃が襲いかかってくるので、バイクでドライブする場合、サングラスは必須です。




“地上のラピュタ”神秘の遺跡ベンメリア


このベンメリア、実はアンコールワットよりも古い遺跡なのです。

1432年にクメール王朝が滅んでからずっと密林の奥で眠りつづけ、1860年にフランスの植物学者アンリ・ムオによって遺跡の一部が発見されたことにより、再びこの世に戻ってきたまさに神秘の遺跡です。




私たちは1時間半のドライブの末、ベンメリア入り口へ辿り着きました。

入り口には車もバイクもトゥクトゥクの姿もないので、私たちの他には誰もいなさそうです。

入り口のおじさんに、アンコールパスを見せて入場します。




これはちょっと面白かったので記録にとシャッターを切った一枚。

ゴミ箱として利用しているようで、同じ入れ物をいくつも見かけました。

ちょっとオシャレじゃないですか?




奥へ進んでいくとまず姿を現したのが、この崩れ落ちた遺跡の姿。

崩れやすくなっているのか、登らないでねと看板があります。




これは想像を絶する、全くの別世界です。

崩れ落ちた苔むす瓦礫の山と、その隙間から大きく伸びて行くガジュマルの木々。

初見からもうすでに圧倒されました。




あまりの広大さにどこから見てまわって良いものか・・・

とにかく周りからぐるっと見て歩くことにします。




このベンメリア、何という素晴らしい体験でしょう。

まるでインディ・ジョーンズにでもなったかの様な気分です。

ジャングルの奥深くに眠る古代遺跡、未開の地を探検していくような、そんなわくわくとスリルがあります。




なぜこの場所が他の遺跡に比べてこんなにも退廃してしまっているのかというと、それにはカンボジアの内戦〜ポル・ポト政権による長い闇の時代に関係しています。

実は遺跡自体は発見されていたものの、遺跡内には内戦時代の地雷が数多く残されており、誰も足を踏み入れる事ができなかったと。

地雷の撤去が終わったのは2001年。




今では観光地として多くの人々が訪れていますが、他の遺跡に比べ、人の手の介入がだいぶ遅くなったため、退廃が進んでしまった様です。




しかし、だからこその、この不思議な空間。

人の手が入っていないからこそ、神秘的な世界がここにはあります。

瓦礫の上は苔むし、そこから植物が根を張り、芽を伸ばし、瓦礫を覆って成長して行く。

まるでこの空間だけ時間が止まっているかの様な静寂があります。




足だけ残ったシンハ。

シンハも苔に覆われて、森と一体化しています。




この青々とした苔。

水々しい命の色。

これは一年を通してもこの時期、雨季にしか見られない美しい世界です。




タ・プローム遺跡の世界観も良かったのですが、私たちはここへ来て圧倒されてしまいました。

ベンメリアは別格です。




枝を伸ばしこの空間を飲み込んで行く大樹達の中を歩いていく様は、まるでジャングル探検です。




王朝が崩壊した後、人々から忘れ去られた遺跡。

長い長い年月の中で、苔むし、植物が芽を出し、木々は成長し、そして遺跡を飲み込んで行った。

実はこの遺跡が崩れているのは、内戦や自然災害の影響などではなく、この自然の力によって侵食され、崩れ落ちたと言うから驚きです。




遺跡観光、というものを超えて、自然の脅威、そして説明しきれない神秘を目の当たりにする。

そんな場所です。




この子達も恒例の写真撮影。




崩れた遺跡の中、ひっそりと、立派な大樹の足元に、仏陀が祀ってある姿はとても印象的です。




崩れた先から、どんどん芽を出す緑の命達。

人の手が入らなければ、数十年後はもうすっかりと森の中に飲み込まれてしまいそうです。

そして個人的には、そんな姿も見てみたいな・・・と思ってしまいます。




森なのか、遺跡なのか。

文明が自然に飲み込まれて行く。




この場所こそが、地上のラピュタです。




この大いなるものを目の前に、写真を撮る手が、止まりません。





雨季にしか見られない美しい光景


見て下さい、この美しい空間を。

雨季の影響で大きな水たまりができ、まるで神話に登場する水の都ような光景です。




乾季には見られない景色でしょう。

雨季の雨を浴びて、植物達は嬉しそうに、一層青々と、光の中で葉を揺らします。




青々と生い茂る森が、より一層この遺跡を神秘的なものにするこの季節。

ベンメリアへ来るなら、是非雨季をお勧めします。




こんな景色、見た事ありますか?

ラピュタやインディ・ジョーンズのような世界が、まさに目の前に広がっています。




石を渡って、この水の都を探検です。




あらゆる場所で大きく根を張り、枝を伸ばすガジュマル達。



何という生命力。




ただただひたすらに、静かな空気が漂っています。





真っ暗な回廊

わずかな光しか差し込まない、真っ暗な回廊がありました。

入り口も瓦礫で覆われかけています。




中は少しひんやり。

内部は割と綺麗な状態で残っています。




まるでこの空間だけ昔のまま、時間が止まっている様です。





絶景・森の遺跡を上から眺める


遺跡の中央エリアは、観光客用に通路が整備されているので、木の通路を歩きながら、遺跡の全体を見渡す事ができます。




外側から探検していた私たちは、探検の後半になってこの通路を発見。

ここからは、また違った景色が楽しめます。




ジャングルの中を歩いているような雰囲気があります。




これは圧巻。

どこか現実離れした光景に、まるで違う惑星に迷い込んでしまったかの様な感覚に陥ります。




本来生き物の持つ、生命力の強さを感じずにはいられません。




遺跡の中央部のこの景色。

この興奮と感動を言い表す言葉は見つかりません。

鳥肌が立つほど美しいです。




実はこのベンメリア、アンコール・ワットと同じくらいの大きさがあるのではないかと言われているそうです。

環濠は何と周囲が約4kmを超えると言われており、容易にイメージできないほどのスケールです。




12世紀中頃に建てられたベンメリア。

当時の人々は一体どうやってこんなにも巨大な建物を作ったのでしょう。




まるで物語の世界に迷い込んだかのようなこの遺跡を夢中で探検し、気づけば3時間が経過していました。

迷路のようなこの遺跡、一体自分たちが何処を見て何処を見ていないのかさえも分からないため、確実に全部は回りきれなかったでしょう。

これは半日滞在しても見切れないほどの魅力とスケールです。




幸運にも、コロナの影響で結局すれ違った観光客は1組だけ。

警備員らしき人もおらず、本当に自由に遺跡を歩いて回れました。

こんな状況でなかったら有り得ない事だと思います。




こんな場所がこの地球に本当存在しているんだ・・

そんな気持ちになるような空間。




遺跡の周りには見事な蓮池もありました。

ベンメリアは本来、ベン(池)メリア(蓮の花)。つまり蓮の池という意味だそうです。





帰る前にもう一度正面の入り口から写真を。




後ろ髪を引かれる思いで、この子達も最後にもう一枚。





ベンメリアの注意点


今でこそ観光地として有名なベンメリア遺跡ですが、実はこの場所に人が足を踏み入れることが可能になったのは2001年以降です。

それ以前は、内戦時代に埋められた地雷がまだ遺跡付近に残っていたため、一般客が立ち入ることができませんでした。

ベンメリア周辺の地雷撤去は完了しておりますが、あまり道から離れて奥へ行くと、まだ残留地雷が残っているという話を聞きます。

残留地雷を警告する赤い看板を見かけたら、絶対に近寄らない様にしましょう。




また、東南アジアの気候は高温多湿。

カンボジアも例に漏れずかなりの猛暑です。

広い遺跡の中は、日陰のない場所もあります。

ついつい遺跡探索に熱中していると飲み物を飲む事を忘れがちになってしまいますが、こまめな水分補給を忘れずに。




飲み物、帽子、サングラス、日焼け止め、そして雨季の場合は突然のスコールに備えてカッパを持ち歩こことをお勧めします。

雨宿りできる様な場所が見つからない場合も多々あります・・・

また、私は暑さに備えてベトナムで購入した扇子をずっと持ち歩いていました。

折りたためてコンパクトに持ち運べますし、東南アジア旅中、私は使いまくっていました。




後は、歩きやすい靴と動きやすい服装で!

是非、遺跡探検を存分に堪能して下さい。





赤土の道を走る。カンボジアの原風景。

帰りも田舎道をバイクで帰ろう。

カラッと晴れた青い空に、湿って色鮮やかに映える赤土。




この色合いこそが、カンボジア。




うん、とても良い。




カンボジアの原風景。

優しくて、明るくて、穏やかで、草木と土の匂いがする。

さあ、街まで帰ろう。





旅のスケッチ


ベンメリア遺跡




良いなあ、カンボジア







夫婦東南アジア旅Day.20 カンボジア🇰🇭アンコール遺跡を巡り、クメール伝統舞踏”アプサラダンス”に心を奪われる一日〜

 

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2022年10月2日
夫婦東南アジア旅Day.20



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さて、今日はボリューミーな1日となる予定。

アンコール遺跡群”Ta Prohm (タ・プローム遺跡)”と”Angkor Wat(アンコール・ワット)”をバイクでまわり、夜にはクメール舞踏を観に行きます。

クメール文化にどっぷりと浸かる1日の始まりです。



ホテルでレンタバイクを借りる

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時刻は8:30。

アラームよりも先に、シェムリアップに降り注ぐ太陽の日差しに起こされた朝。

のそのそとベッドを抜け出し、長くなるであろう1日に備えて準備をします。

今日も暑くなるであろうシェムリアップ。

飲み物に帽子とサングラス、そしてスコールに備えてカッパをリュックに押し込みます。



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今日の私たちの相棒はこちら、HONDAの白いスクーターです。

バイクホテルでレンタル。1日あたり$15、日本円で2,175円程です。

カンボジアでは、バイクの貸し出しをしているホテルが多かったので、レンタルバイク屋さんを探す手間も省け、なにしろホテルから出発して乗って帰ってこれるので移動が楽でした。

さて、出かけるよ。




カンボジアのセブンイレブンで朝ごはん

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ホテルを出てまず私たちが向かった先は、アンコール遺跡群ではなく、セブンイレブン。

現地のコンビニやスーパーチェックは、私たちの旅の楽しみのひとつ。

カンボジアのセブンイセブンには、ホットサンドが売っていました。

フローズンドリンクバーのマシンもあったので、せっかくなので何やら鮮やかな色をしたフローズンドリンクとホットサンドを朝ごはんに購入。



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今回はハムチーズ的な王道ホットサンドと、東南アジアらしくパンダンリーフで色付けされた、甘いクリームのホットサンドの2種類をチョイス。

レジで温めてくれるので、サクサクほくほく。

お味は恐らく、ご想像通りの”ホットサンド”お味。


腹ごしらえが済んだので、甘いフローズンドリンクでも飲みながら、今度こそアンコール遺跡群へ向かいましょう。




アンコール遺跡群チケット販売所

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市街地からバイクで走ること20分弱。

アンコール・ワットをはじめとするアンコール遺跡群へ入場するにはチケットが必要なため、まず「アンコール遺跡群チケット販売所」に立ち寄ります。

かなり大きな、そして綺麗な建物で、入ってすぐの場所にチケットカウンターがずらりと並んでいます。

ここで私たちが購入したのは1日券。

ただ、実はこの2021年〜2022年の間、コロナ禍での特別措置として、チケットの有効期限が約2倍になるという何とも幸運なキャンペーンが実施されていました。

なので、1日券を購入すると、2日間自由にアンコール遺跡群を巡ることができたのです。

なのでこのチケットは2022年10月2日〜10月6日までの間、通しで2日間有効なチケットとなります。



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チケットの発行手続きは結構しっかりしていて、パスポートチェックと顔写真の撮影の後、顔写真入りのパスが発行されます。

裏面はこのような感じに数字が並んでいます。

遺跡の入り口付近にて「チケット見せて」と声を掛けられるので、言われるままにチケットを見せると、チケットをもぎる感じで、穴あけパンチで番号が抜かれて行きます。

チケットをもぎらず通してくれる場所もあったので、そのあたりは割と適当です。

1日券は大人ひとり$37、日本円では5,365円。

通常なら2日券は$62なので、とてもありがたかったです。

カンボジア在住の人たちは、この期間を利用して、結構アンコール遺跡群を巡っていたようです。





密林の奥に眠る寺院、タ・プローム遺跡(Ta Prohm)

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チケット販売所から森の奥へと向けてバイクを走らせること約15分。

ひとつめの目的地「タ・プローム遺跡」へ到着しました。

この遺跡へと誘う、苔むした門の上で微笑むお顔が印象的です。

バイクを停めて、神秘の世界へと足を踏み入れて行きましょう。



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上を見上げると木漏れ日。

森と一体化しているような場所です。



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門をくぐれば、林の奥に遺跡が見えます。

この遺跡は12世紀の後半に当時カンボジアを統治していた国王ジャヤヴァルマン7世によって建てられた巨大な仏教寺院で、王国が崩壊して以降は、この森の中でひっそりと眠り続けていたそうです。



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遺跡の入り口で、シンハとナーガがお出迎えをしてくれました。



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シンハとナーガとなおちゃん。



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永い永い、時間の流れを感じさせる、崩れかけた寺院。


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この広い遺跡の中、私たちの他に観光客はほとんどいません。



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森のざわめきしか聞こえない、静かなこの空間に、崩れ落ちた屋根や壁から光が差し込みます。



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遺跡の中にいるのか、森の中にいるのか、

とても神秘的な空間。



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当時はこの寺院中に刻まれていたであろうレリーフは、ほとんどが風化により掠れ、苔むし、消えてしまっていますが、中には風化しつつも残っているものが。

これはアプサラ(カンボジアの女神)のレリーフです。



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滑らかで美しい曲線。



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これぞ遺跡探検。

こんな場所を自分達だけで自由に歩いてまわれるなんて、こんな最高な探検他にありますか?



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コロナの影響で、ほぼ貸切。

写真も取り放題です。



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光が差し込むと何と美しい。



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どこを切り取っても絵になります。



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天空の城ラピュタの世界そのものです。



遺跡を飲み込む巨木達

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これぞ圧巻の光景です。

タ・プローム遺跡の奥の方まで歩みを進めると、遺跡を飲み込まんとするガジュマルの一種である「スポアン」の大樹に出会えます。



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樹齢300〜400年にもなるこの大樹達は、まるで遺跡と一体化しているかのように根を張り伸ばし、石畳を崩し、取り込み、大きく大きく伸びています。



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王国が崩れ落ちた後、永い年月をかけ自然に飲み込まれ、森と一体化したクメールの文明。

退廃的な美しさを感じずにはいられません。



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森なのか、文明なのか。



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過去の優雅な文明と、退廃的なもの寂しさと。

人では決して作れないこの美しい遺跡に、感嘆のため息が溢れます。



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森の奥深くにて、今もこうして静かに眠り続ける遺跡。

目を閉じて、森の香りと遙かな刻の流れに想いを馳せます。



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森の奥の小さな池。



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お猿さんも自由に遊びに来るようです。



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1時間半ほどでしょうか、時間を忘れ、今自分たちがいつの時代にいるのかも忘れ、あっという間の時間でした。

再びあのクメールの微笑みをたずさえた門をくぐり、今度は現実世界へと戻ります。



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寺院を出ると、その向かいには湖が広がっていました。

湖に向かって深呼吸。

何とも不思議な時間を過ごしました。



世界最大の仏教寺院”アンコールワット(Angkor Wat)”へ

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タ・プローム遺跡の世界観を味わった後は、アンコールワットへ向かいます。

カンボジアの内陸部に建てられた世界最大の仏教寺院。

なんとその大きさは、東京ドームでいうと約40個分と言われています。



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タ・プローム遺跡からバイクで15分程で、アンコールワットを取り巻く、大きな環濠が見えてきました。

当時はこの環濠にはワニが放されていたらしいです。

流石のアンコールワット。
観光客の少ない今の時期でも、なかなかの賑わいで駐車場も混み合っていました。

駐車場にバイクを停めて、歩いて遺跡まで向かいます。



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遠目でもわかるこのアンコールワット特有のシルエット。

テレビや旅雑誌などのメディアではよく見かけますが、実際にこの目で目撃できる日が来るとは感慨深いものがあります。



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世界最大の仏教寺院というだけあり、まず敷地から広大です。

寺院の内部へ入るまで、庭というには広すぎる距離を歩いて寺院へと向かいます。



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寺院へと伸びる、長いまっすぐの一本道。


多くの観光客の姿は見られますが、きっとこれはアンコールワットにしたらかなり閑散としているのではないでしょうか。

コロナの影響がなければ、人で溢れかえっているんだろうなあ。



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アンコールワットと記念写真を撮る、旅する柴犬達。



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長い一本道を抜けて、いよいよ寺院の中へと入って行きます。



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ちなみに出入り口は何ヶ所かあります。

後でじっくり探検してみることにします。





圧倒的な壁画

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曇り空の下、中はややひんやりとしています。

外が暑かったのでありがたいです。



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寺院の内部でとにかく凄まじかったのは、この美しい壁画達です。

アンコールワットは、遥か昔にインドより伝えられたヒンドゥー教の宇宙観を表現した寺院です。

当時の王がヒンドゥー教のヴィシュヌ神を篤く信仰していたため、ヴィシュヌ神へ捧げる寺院として、そして自らをも地上の神と知らしめるために、この壮大なスケールの寺院を造らせたと言われています。




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壮大なのはスケールだけではありません。

とにかく凄いのがレリーフ状の壁画です。

ありとあらゆる壁に、ヒンドゥー教の物語がまるで絵画のように展開されています。

神々の戦いや乳海撹拌、ラーマーヤナなど、膨大な神話の物語が内部の壁の隅から隅まで刻み込まれていて、じっくりと全部を見てまわるなんてそれこそ気の遠くなるような話です。



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アンコールワットは約30年かけて造られたと言われていますが、これだけの緻密で美しい壁画を彫り上げるには30年でも足りる気がしません。



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中の回廊はそんなに複雑な作りではないのですが、とにかく広いので迷路のようです。





「神の領域」へと登る

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実はアンコールワット、1階だけかと思いきや梯子のような急な階段をのぼって2階へと上がることができました。

階段の高さは何と13m。

こちらは「神の領域」とされる神聖な場所であるため、脱帽し、肩の見える服を来ている方はストールなどで肌を隠すことがルールとなっています。



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13mもの高さにある2階からは、ずっと遠くまでカンボジアの大地を見渡すことができます。



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アンコールワットが建てられたのは12世紀初頭。

これだけの建物は、かなり異彩を放っていたに違いありません。



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当時はこの場所をどんな風に人々は行き来していたのでしょう。



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中をもう少し探索していきます。




デヴァター像のレリーフ

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内部の装飾は、壁画だけではありません。

当時宮廷に仕えていた女性達をモデルとした、”デヴァター”のレリーフもかなりの見ものです。

ひとりひとり髪型も表情も違うデヴァター達が、ずらりと並ぶ光景はこれもまた圧巻です。



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クメールの彫刻は、なんと柔らかい表情をしているのでしょう。

カンボジアの高温多湿な気候の下では、木彫の像は直ぐに風化してしまうため、クメールの人々は古来より石造の技術に長けていた様です。

比較的柔らかい石を使い、彫刻を施しているらしいのですが、それにしても素晴らしい技術です。

その土地で生きてきたからこその技なのでしょうか。



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装飾に紛れて、こんな可愛らしい像が。

これはヴィシュヌ神でしょうか?



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ハヌマーンも発見です。

芸の細かい装飾についつい魅了されて、日が暮れてしまいそうです。



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この壁画は、アプサラの踊る姿を描いたものでしょうか。



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こちらの壁画は消えかかっていましたが、何とも魅力的な絵でした。

当時は壁一面このように鮮やかな極彩色や金箔で包まれていたと言われています。

風化によって色は剥げてしまったため、今の姿からは全く想像がつきませんが、できることなら当時の黄金色と極彩色に輝く姿を見てみたいです。





美しい中庭

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中庭のような場所に出ました。



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この広々とした四角い場所には、当時は水が張られていたと言われています。



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ゆらゆら、キラキラと、光を反射して揺れる水面。

この石造りの寺院の中にぽっかりと現れる池を思い浮かべると、それはさぞかし美しかったことでしょう。

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それにしても、どうやってこの場所まで水を引いていたのでしょう。

太古の人々の知恵と技術には、驚かされることばかりです。



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こちらは、壁を背にしてドン、と胸をたたくと、ド〜〜ンと大きな音が返って来るという不思議な空間のようです。

これは他の海外の観光客の方がガイドさんに説明してもらっている所を、偶然ふむふむ、と盗み聞きさせてもらいました。

今度は私たちもガイド付きでじっくりまわってみたいです。




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とにかく広大すぎて全てをじっくりとは見て回れず、ところどころ流し見してしまった部分もありましたが、この作り込まれたスケール違いの寺院にはとにかく圧倒されました。



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最初に訪れたタ・プローム遺跡とはまた全然違う魅力があったアンコールワット。

奇跡の文明とも称される、東南アジア内陸部の巨大王国。

それは偶然に生まれたものではなく、そこには当時の驚くべき知恵と技術が詰まっていました。

激しい乾季と雨季を繰り返すこの土地で生活する人々にとって、日照りや干ばつ、または洪水の中で、安定した穀物の栽培や食料の調達は大きな問題でした。

当時の王朝は、この地の地形を理解し、それを巧みに生かし、何世紀もかけて数百キロにも渡る水路や貯水池を整えることで、乾期と雨期の水の問題を上手にコントロールし、豊かで安定した米の収穫を可能にしました。

この巨大な寺院は、その技がぎっしりと詰まった、まるで文明の宝物の様な気がします。



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実際に足を運び、その場所を見て、感じたことで、今までとは違った意味で「アンコールワットって、すごい・・・」と感じた今日。

カンボジア人らしき人達も、家族でクメール装束に身を包み、アンコールワットを訪れていました。

クメールの歴史、何とも面白いです。

今度はぜひともアンコールワットにて朝日を見てみたいです。





土砂降りの中のマーケット

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さて、シェムリアップにも地元の人たちが通う大きなマーケットがあるとのことで、こちら「サマキ市場」へやってきました。

そこへ、タイミングよく激しいスコールが。



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場所はPUB STREETの向かい側。



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バイクのお兄さんも、小さな屋台の下で雨宿り。



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私たちは雨宿りがてら、マーケットを見て回ります。

中はなかなかの広さで、バイクやトゥクトゥクも自由に走り回っています。



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山積みの果物と野菜達。



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みんな暇そうに、降り頻る雨をぼーっと眺めています。



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東南アジアの屋台で見かけるこのてんこ盛りのバナナ、いつ見ても惚れ惚れする光景です。



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ここにもバイクでマーケットを走り抜ける人を発見。



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手作りチェーのお店!

カラフルな袋がたくさん積まれていて、なんとも美味しそうです・・・



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お花屋さんもありました。

雨の中、蓮の花を編んでいるお姉さんがいます。

仏陀への献花を編んでいるのでしょうか。



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これは籠屋さん。



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雨が降ろうが関係なく、ワイルドに鶏を捌いているお姉さん。

東南アジアを旅していると、その土地の気候とともに暮らす人々の逞しさを感じます。

明日の朝、雨が止んだらもう一度ここへ来て、今度は朝ごはんをゲットしてみようと思います。





クメール伝統舞踊が楽しめるレストラン

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アンコール遺跡をまわった長い1日でしたが、それに負けず劣らずのメインイベントが今から始まろうとしています。

クメールの伝統舞踊を見てみたかった私たちのために、プノンペンで会ったカンボジア人のバンダが、クメール舞踊のショーが観られるレストラン「Amazon Angkor Restaurant」を予約してくれたのです。



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料理は決められたコース料理なので、まずは飲み物を選び、キョロキョロと辺りを見回しながら席で待ちます。

なおちゃんはビール、私はバナナジュースを頼みました。

どうやらショーの開始時間19:30からのようで、到着した人から先にお料理が運ばれてきている様です。



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しばらくすると、まずはポタージュスープが運ばれてきました。



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お次はちょっとしたサラダと揚げ春巻きのプレート。



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私の後ろの席に団体の観光客の姿もありました。

ステージ上では着々とショーの準備が進められています。



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こちらがメインディッシュ。
串焼きのチキンとライスです。

さて、私たちのテーブルにメインディッシュが運ばれてきたところで丁度ショーが始まりました。




女神の舞、アプサラダンス

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まず最初から息を飲みました。

耳心地の良い音楽と共に、美しい衣装に身を包んで登場した華やかな女性達。

その動きのなんとしなやかで美しいこと。



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指先、足先まで洗練されたクメール舞踊特有の動きに魅了されます。

手足の指がそり返る様な独特な動きや、重心を下におく独特な姿勢は、”蛇神ナーガ”を表しているという説もある様です。

滑らかな動きの中にある緩急が、なんとも言えない美しさに繋がっています。



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それぞれの衣装も煌びやかでとても綺麗です。

踊り子さん達が頭の上に被っている金銀に輝く高い冠は、蛇神ナーガや宇宙の中心にあり、神々が住むと言われている”須弥山”などを表現している様です。



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私はこのお姉さんに一目惚れ・・・

これまでに観たことのない、クメール舞踊特有の滑らかな動きと、巧みな目線の使い方がとても魅力的です。




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手や足、胴体などの動きはそれぞれがきちんと意味を持ち、その型は何と4千種類以上あると言われています。

このお姉さんの指先の形にも意味があり、蕾が生まれ、花が開き、果実が実り、そして花が閉じるような指先の動きは、植物の命や宇宙の循環を現している様です。

この独特な動きができる様に、指先や手首の関節をやわらかくしなければならないため、踊り子さん達は小さな頃から毎日練習を重ねるそうです。



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そもそもカンボジアの伝統舞踊とは、アンコールワットに伝えられる踊りで、当時は神々や王に舞踊や音楽が奉納されていました。



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踊りの中で表現しているものは、クメール民族独自の宇宙観です。

大いなる自然や自分達の祖先への祈りであったり、仏教やヒンドゥー教の神々へ捧げる儀式であったり、彼らにとっては宇宙と繋がるとても大切な踊りなのです。




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これはカンボジアの民族舞踊ココナッツダンス。

半分に割ったココナッツの殻を使い、リズミカルにカチャカチャという軽快な音を鳴らしながらアップテンポのリズムで男女の若い踊り手達が楽しそうに踊ります。



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観ていると思わずこっちの体も揺れ出すような、楽しい踊りです。



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こちらはインドの古代物語「ラーマーヤナ」のワンシーンをもとにした踊り。

ハヌマーンと人魚の物語です。



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こちらも民族舞踊、漁師のダンスです。

魚の捕りカゴを持って踊る男女の踊り手達。

カンボジアの伝統的な漁をコミカルに表現しています。

途中で少年と少女の初々しい恋のかけひきの様子も描かれていて、とても可愛らしい踊りです。



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そして、クメール伝統舞踊といえばこちら「アプサラダンス」です。

天女たちが、花々が咲き乱れる庭園で遊ぶ様子を表現したこの美しい踊り。

こちらの白い衣装の女性がお姫様で、この踊りの主役です。




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私の推しのお姉さんではありませんか・・・!




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お姫様を取り囲むのは侍女達。



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頭の先からつま先まで、一ミリの抜かりもない、完璧な美しい舞でした。



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最後に写真も撮っていただきました。



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私も推しのお姉さんの横で記念写真・・・

美しすぎてドキドキしました。

本当に見たこともないくらい特別で素敵な踊りだったので、是非ともこれは皆さんの目で見てほしいです。

カンボジアへ行った際にはプランのひとつに入れてくださいね。



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お店の入り口にもこんな像が。



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ハヌマーン!

クメールの文化と歴史にどっぷりと浸かった一日でしたが、まだまだ終わりではありません。

明日も引き続き、アンコール遺跡をまわっていきます。




旅のスケッチ

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タ・プローム遺跡


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美しすぎたアプサラダンス




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指の動きの意味はこんな感じ




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土砂降りのマーケット








夫婦東南アジア旅Day.19 カンボジア🇰🇭シェムリアップ~可愛いカフェに雑貨、伝統的なクメール料理、そして素敵なチョコレート工場に出会う一日~



2022年10月1日
夫婦東南アジア旅Day.19

気持ちの良い青空が広がりました。


今日はカンボジアのシェムリアップを歩いて周ります。



蛇皮のフルーツ?「サラク」で朝食

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おはようございます。

今日はまず、先日プノンペンのイオンで買っておいた「サラク」という果物を朝ごはん代わりに食べたいと思います。

見た目の通り、皮はまるで蛇のように硬く、乾燥した感じです。


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パリパリの皮は剥きずらいですが、ぺりぺり剥がしていくと、中からなんと白く綺麗な実がひょっこり顔を出しました。

ライチやロンガンのような感じなのかな?と思っていましたが、齧ってみると、少しシャリっとした食感で、さっぱりとした甘さ。

例えるならりんごが近いような気がします。

果物好きの私にとっては、食べたことのない果物に出会うのも旅の楽しみの一つです。



緑あふれる素敵なカフェ「The Bean Embassy, Cambodia」でブランチを

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10時前、ホテルを出発。

カラッと晴れた今日は、物凄い日差し。

強い太陽の光を浴びて、街は一層鮮やかに見えますが、人間はとても暑いです。


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本当に鮮やかな景色。

日差しの中、緑が光って見えます。


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歩いて30分弱、汗だくになりながら、ようやくお目当てのカフェに到着しました。

昨夜、ゆっくり作業ができそうな良い雰囲気のカフェを探していたところGoogleマップで発見したのがこちらのお店、”The Bean Embassy, Cambodia”です。



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入り口からとても素敵です。

木目の落ち着いた温もりと、白の清潔感と。

そして緑があることで、何故だかとても呼吸がしやすい気持ちになります。


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二階席も風通しが良くて、とても気持ちがよさそうです。


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入り口でオーダーをしてから、私たちはせっかくのいいお天気なので、一階のテラス席に座ることに。



こだわり抜かれた美味しいコーヒー

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しばらく風通しの良い陰日向で日向ぼっこをしながら待っていると、素敵なコーヒーが運ばれてきました。

私が頼んだのはホットの”Flat White”です。

店内で豆をローストしているという、珈琲に対するこだわりが感じられるこのお店。

Flat Whiteもエスプレッソのしっかりとした美味しさが感じられました。

重厚感のある木のプレートと、ティースプーンにちょこんと乗ったブラウンシュガーから、なんとも温かいおもてなしを感じます。


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なおちゃんが頼んだのがこちら、アイスの”Flat White”です。

こちらもきめ細かくフォームされたミルクの口当たりがとても滑らかで、エスプレッソとの相性抜群。

暑かったので本当に美味しいです・・・

他にもたくさんのビバレッジがあり、アボカドコーヒーというドリンクもありました。



フードメニューも充実、お得なBreakfast Set!

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美味しいのはコーヒーだけではありません。

実はこのお店では朝7時〜11時までモーニングサービスを提供しています。

それは”カレーヌードル”か”クイティウ”と、お好きなコーヒードリンクとのセットで$4.50という、なんともお得なモーニングセットなのです。

クイティウとは、カンボジアでよく食べられている朝ごはんです。

さっぱりとしたスープに、米粉の細麺と何種類かの具材が入った、とても食べやすい老若男女に愛されそうな麺料理。

わたしはクイティオのセット、なおちゃんはカレーヌードルのセットをいただきました。

カレーヌードルの方は、ココナッツベースのマイルドなカレー。

どちらもとても美味しかったです。


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日差しが降り注ぐ、明るいテラス席。

みんな作業をしたり、友人や家族とゆったりとした午前中を楽しんだりしています。


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店内の席もとても広々としていて、とても居心地の良いカフェでした。

近くに住んでいたら絶対通うだろうな、と思います。


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さあ、心もお腹も満たされたので、暑いけれど帰りも歩いてホテルまで帰ろう。




パタパタと風に揺れる洗濯物

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さて、午後のお出かけに行く前に、溜まっていた洗濯を片付けてしまいましょう。

折りたたみの防水バッグと、大豆から作られた界面活性剤不使用の粉石鹸が、私たちの洗濯道具。

旅中はランドリーなぞなかなか使えないので、いつもシャワーを浴びつつ、自分と一緒に洗濯物もジャカジャカと洗ってしまいます。

このお天気なら、帰ってきた時には乾いているかな。




午後もシェムリアップを散歩

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さあ、洗濯を終えたので、午後もシェムリアップを探索しに出かけましょう。

午後は、素敵なハンドメイド作品のあるマーケットと、チョコレート工場まで歩いてお散歩です。


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カンボジアはとても穏やかで、人通りも交通量もそれほどないため、とてものんびりとお散歩することができます。

ベトナムはとにかくバイクも人も凄くて、特にハノイはその勢いと熱気で目が回りそうでした。

もちろんそれもとても興白い経験だったのですが、やはり私たちはそんなベトナムの後にカンボジアに来たので「あ、歩きやすい・・・!」と感動しました。


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赤土を連想させる赤煉瓦色の壁に、金色の装飾。

青空に揺れる木々の緑。

とてもカンボジアらしい色合いに感じます。




全て作家さんの手作り一点物、素敵な雑貨に出会える”Made in Cambodia Market”

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歩くこと30分。
大きめの通りから小道へと入り、バタフライピーの茂みの奥を覗くと、午後の一つ目の目的地を発見。

緑のトンネルの奥に、隠れるように佇むのが、私が行ってみたくてリクエストしたハンドメイドマーケット”Made in Cambodia Market”です。


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足元にはなんと可愛い、ハートがお出迎え。

このハートが入り口の目印ですね。


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ここ、”Made in Cambodia Market”は、カンボジアの作家さん達が一点一点手作りしたアクセサリーや雑貨、石鹸、アート作品などがぎゅぎゅっと集まった、なんとも素敵なマーケットなのです。

そして、それぞれ一点物なのに値段もそこまで高くないというので、「あ、これさっきのお店でもみたな〜」というお土産じゃなくて、よりユニークでオリジナルなお土産を買いたい人にはもってこいのスポットです。


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ぎゅぎゅっと並ぶ、素敵な作品の数々。

作家さんたちは気さくに声をかけてくれますが、客引きっぽい感じは一切ないので、会話を楽しみながらゆっくりと作品を見て回れます。


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絵画に小物、ストールや洋服、アクセサリーにハンドメイド石鹸、オイル、ハーブ・・・本当に私の物欲が暴走してしまいそうな場所です。

大きなお土産通りやマーケットでは、大体どこも同じようなお土産を取り扱っているので、割と「どこかで見たモノ」が溢れている印象がありますが、
この”Made in Cambodia Market”は、本当に素敵な物達で溢れていたので、タイミングが合うならばぜひ行ってほしい場所の一つです。

そして、何よりも木陰になっているので、ぜひ涼みがてらどうぞ。


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私が”Made in Cambodia Market”で購入したのはこちらの3点、ハンドメイドソープとピアスです。

ニコニコ可愛かったおばちゃんのお店がとても気に入ったので、そこの商品を3つ購入。

ピアスも石鹸もおばちゃんの手作りだそう。

購入した手作り石鹸は、レモングラスの良い香り。

他にも色々なハーブが練りこまれた石鹸がたくさんあって、どのハーブのどの香りにしようか迷いました。

それから、ピアス。
これはよく2つに絞った・・・!と自分を褒めちぎりたい程、どれもとても可愛くて、ピアスの前で15分は悩んでいた気がします。

最終的に1つに絞ろうか2つ買おうか迷った私。
試しに「2個買ったら安くしてくれる?」とおばちゃんに聞くと、「石鹸と3つセットで買ってくれたら全部で$10(1,450円)で良いよ!」とまさかの返答。

こんなに可愛いピアス2つと手作りのハーブ石鹸を買って1,450円は、私の中では確実に安いです。

しかも、一つ一つの正確な値段は残念ながら覚えていないのですが、実質的に元値から$6(870円)程お安くなっています。

え、そんなに、いいの?おばちゃん??

しかも笹のような葉で編んだ、手作りの箱にピアスを入れてくれて、なんとも素敵な出会いとお買い物でした。




シェムリアップに来たなら絶対行きたい!小さなチョコレート工場

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次に私たちが来たかったのがこちらの素敵なチョコレート工場、「WAT Chocolate-TEMPLE OF CACAO CAMBODIA-」です。

こちらの工場、使用するすべての原料が100%カンボジア産というこだわりで運営されています。

しかも製造スタイルが”Bean to Bar”といって、カカオ豆の選別から成型まで、すべてのプロセスを自分たちの工房で行う、徹底っぷりなのです。

店内でチョコレートが買えるということで、早速工場の中に入ってみます。


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ドアを開けた瞬間一気に感じるのは、カカオの良い香り。

そして実はもっとショップ感のある店内を想像していたのですが、これは・・・!本当にチョコレート工場です・・・!

小さな工場の中で、数人のチョコレート職人さん達が作業を進めています。

こんな本格的なチョコレート工場に来たのは初めてだった私たちは、好奇心が爆発して、キョロキョロが止まりません。

いきなりの訪問者だったのに、扉を開けて入ってきた私たちをみんな笑顔で出迎えてくれました。


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お仕事の邪魔をしないようにショップスペースのチョコレートを見ていると、入り口付近でチョコレートをかき混ぜていたお姉さんがなんと親切に話しかけてきてくれました。

「甘いのが好き?ビターな味が好き?ここにはたくさんのフレーバーがあって、それぞれカカオの%が違うのよ。

カカオはモンドルキリという場所のカカオを使っているの。

カカオニブやカカオパウダーも売っているわ。色々な料理に混ぜたりして使ってもすごく美味しいの。

あっちの部屋は、チョコレートを成形する工房。
見て、ああやって型に入れて固めるの。」

お姉さんはとても親切にチョコレートのことやこの工場のことを説明してくれます。

そして「よかったら味見してみない?」と言ってテイスティング用の瓶をずらりと机に並べてくれたのです。


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「どれが気になる?どれでもいいわよ」

というお姉さんの優しさに甘え、私たちはとても沢山試食しました・・

どのチョコレートも、基本的にはカカオの含有量が70%以上のハイカカオのチョコレート。
“香り高い”とはこの事か・・・!という程にカカオの香りが立っています。

どのお味も本当に絶品だったのですが、中でも私たちが惚れ込んでしまったのが「Kampot Pepper Chocolate」です。

Kampot Pepper(カンポットペッパー)とは、カンボジアのカンポット州と、その南隣にあるケップ特別市において、完全有機栽培で栽培されている”世界一美味しい”と称されている胡椒です。

そのお味は唯一無二、こんなに胡椒だけで食べたくなる胡椒が世の中にあるの・・・?と驚きます。

このチョコレートに合うように塩漬けされたカンポットペッパー。

その華やかな風味と味わい、ちょうど良い塩味が、このチョコレートに本当に合うのです・・!


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こちらは“カカオハスク”と言って、いわゆるカカオ豆の皮です。

チョコレートにする際、風味が悪くなるので取り除かれますが、食物繊維がたっぷり入っていたり、ポリフェノールなどの栄養素も含まれているため、煮出してカカオティーとして楽しんだりもできるようです。


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こちらはカカオパウダー。

本当にピュアカカオのみで作られたパウダーで、なんとも良い香りです。


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チョコレートのスプレッドも販売しています。

ここにある商品、全部欲しくなってしまう・・・


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こちらが今、スーパーフードとして注目を集めている“カカオニブ”です。

試食もさせてもらったのですが、香ばしくて歯応えが良くて美味しい!

「サラダやグラノーラに混ぜたりして食べると美味しいの」とお姉さん。

こういう質の良い副産物を販売できるのも、“Bean to Bar”のスタイルでチョコレートを作っているからこそでしょう。

カカオを丸ごと、余す事なく美味しく美しくいただく、愛にあふれた素敵な工場でした。


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私たちが購入したのはこちらの2種類の板チョコです。

単純にチョコレートのシンプルな美味しさが魅力的だったセミスイートチョコレートと、やはり絶対的な、革命的な美味しさを誇ったカンポットペッパー。

パッケージもとてもおしゃれで、色合いもオーガニックを感じさせてくれる優しいデザインです。


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このチョコレートを包む金色や銀色の包装紙って、なんでこんなにもときめくのでしょう・・・!

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中を開けるとこんな感じ。

香りがたまりません・・・・

旅の道中、大事にいただくことにします。

ここは本当に、また行きたいなあ、と今でもどうしても忘れられないお店の一つです。




クメール料理を堪能!メニューの読めない超ローカルな絶品レストラン”ត្នោតទេរ (Thnort Té)”

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辺りもすっかり暗くなった中、民家の間の路地裏を抜け、私たちはなおちゃんがGoogleマップで発見した、カンボジアの伝統料理が楽しめるというローカルレストランにやってきました。

お店の名前は「ត្នោតទេរ (Thnort Té)」らしいのですが、全く読めませんし英語の綴りも発音しづらいです。

こういうお店はローカル感があってわくわくします。


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メニューがこちらです。

ちなみに英語のメニューも見せてもらえたので、英語のメニューと写真を見ながら料理を注文。

とにかく楽しみです。


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届いたのがこちら!

まずはカンボジアの炒飯と、青パパヤのサラダ。

カンボジアの炒飯、実はとても美味しいんです。
お米が日本米よりもサラサラしているからか、お米がパラパラで、味付けも本当にドンピシャで良くて、とにかくどこのお店で頼んでもいつも外れなく美味しいんです。

青パパヤのサラダは酸っぱピリ辛!シャキシャキで美味しい!

中に生の蟹の爪が入っていて、説明するとしたらなんとなく韓国料理の生のワタリ蟹を醤油に漬け込んだ「カンジャンケジャン」のような物が近いのでしょうか。


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見てください、炒飯と比べると明らかに分かる、この青パパヤサラダの巨大さ・・・


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そしてこちらが、私たちがカンボジアで食べてみたかった伝統料理のひとつ「ノンアンサム」です。

コロッケのような見た目のノンアンサム。

中はもち米と豆とココナッツで、ほのかに甘くて、揚げられた衣はカリカリ香ばしくて、中はほくほくもちもちで、優しい味で美味しい〜。

プノンペンで一緒に食事をしたカンボジアの友人から勧められて、食べてみたかったのですが、大満足でした。

ただ、付け合わせのペーストのようなものが、何だったのか未だに謎なのです。

ご存知の方がいたら、ぜひ教えてください。

ちなみに今夜の夕食は飲み物も含めて$14.5で、およそ2,100円。
これだけ美味しくてお腹いっぱいになって2,000円ちょっとだなんて、大満足。

ちなみに、こちらのレストラン、地元の人たちが家族や親戚で集まって、大人数でテーブルを囲んでいました。

おじいちゃんおばあちゃんから小さな子供まで、みんなで楽しそうにわいわい食事ができるお店。

何とも温かい夜でした。




マーケットで購入した布のお披露目

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ちなみにこちらが先日プノンペンのナイトマーケットで購入した布達です。

アンコールワットの模様が織られたシルクのストールは、なおちゃんのお気に入り。

象さん模様の紺色の布もとても素敵で使いやすそうだな、と思い購入しました。

どちらも600円〜700円程で、やはり東南アジアの布、安くて物が良い!

値切り上手な人なら、もっと安く購入することができるのかもしれません。

お土産探しも、旅の楽しみの一つですね。




旅のスケッチ

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シェムリアップの街並み


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The Bean Embassy, Cambodia


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美味しいコーヒー



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世界一素朴で素敵なチョコレート工場


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可愛いピアス達に出会った




夫婦東南アジア旅Day.18 カンボジア🇰🇭プノンペン〜シェムリアップへ長距離バスの旅~PUB STREETへ繰り出す夜~



2022年9月30日

東南アジア旅Day.18



今日は長距離バスに乗り、カンボジアの首都プノンペンからシェムリアップまで移動します。


早々にハプニング!バスに乗れない!?


今朝はハプニングから始まりました。

今日プノンペンからシェムリアップまでバス移動を予定していた私たちは、昨日オンラインで8時45分発のバスを予約。

時刻は8時30分。

ありがたいことにバスは各ホテルぐるっと周り、乗客をピックアップし、最後にバスターミナルで最終乗客を乗せてから発車するということで、バスのピックアップ場所に私たちがステイしていた”Poolside Villa”も入っていました。

これはラッキーラッキーと、昨夜イオンモールで買った美味しいおこわを呑気に美味しくいただいた私たちは、少し早めにフロントへ行き、チェックアウトをしていました。

「今日はどこへ行くんだい?」とフロントスタッフ。

英語が堪能な、スマートなお兄さんです。

「今日はバスでシェムリアップまで行くから、ピックアップを待っているんだよ。8時45分のバスを予約したんだ。」

ニコニコと答える私たちに、怪訝そうな顔をするスタッフ。

「え?このホテルは電話をしないとバスはピックアップに来ないよ?」

・・・・え???

「しかもこのホテルのピックアップ時間はもっと早い。45分はバスターミナルを発車する時間だよ・・・・」

・・・・・・・え????

3人で時計を見ると時刻は8時34分。

バスターミナルまでは、車で10分はかかります。

そう、間に合わない。

「なんでチケットを取る時に言ってくれなかったんだい!今からトゥクトゥクを呼ぶから、とにかく急いで行った方がいい!!」

お兄さんに急かされ、トゥクトゥクに乗り込みます。


 


よくわからないまま急かされながらも、私たちのために爆走してくれるトゥクトゥクのお兄さん。

そしてお兄さん、バスターミナルの場所を間違えてまさかのタイムロス!

結局バスターミナルに着いたのは9時過ぎでしたが、幸運にもバスはまだ発車しておらず、なんとかギリギリバスに滑り込むことができました・・・

「本当にごめん、遅れちゃった・・・」と息を切らしながら謝る私たちに、女性スタッフが「あら?全然大丈夫よ」と本当に大丈夫そうに、あっけらかんと返してくれました。

結局私たちがバスに乗り込んでから更に10分ほど経ってバスは出発。

トゥクトゥクのお兄さん、フロントスタッフのスマートなお兄さん、バスの皆さん、朝からありがとう・・・

トゥクトゥクに揺られながら、本気で乗り遅れたらどうするかを考えていました。

ちなみに私たちがステイしていたホテルには、バスチケットの予約を代行しますよ、というサービスがありました。

ただ、フロントスタッフに代行してもらうと、手数料がかかり料金が上乗せされることがあるため、私たちは極力自分たちでチケット予約の類はやることにしていたのです。

そのため、本来代行してくれたらそのままフロントスタッフがバス会社にピックアップをお願いするところ、私たちは自分たちでやっていたため、その点にすれ違いが起きたことが原因のようです。

自分達でチケットを予約した際に、ピックアップ場所にスタイ先ホテルが入っていた場合でも、一応フロントスタッフに「明日バスを予約したんだけど、○○時にここで合ってるかな?」と声をかけておいた方が良いと思います。

海外では、「困ってます!」「こうしたいんだけど、どう思う?」と発信したら結構みんな快く助けてくれるので、とにかく発信していくこと、それが大切なんだった・・・と改めて実感した朝でした。



“Giant Ibis”に乗り、シェムリアップへ


私たちが今回予約したのは「Giant Ibis」というバス。

プノンペン〜シェムリアップ〜バンコクを結ぶちょいう距離バスで、口コミも良く、コスパも良いバスだと思います。

乗客が乗り込むと、出発前に500mlペットボトルの水とパンが配られました。

東南アジアの長距離バスは、こんな風に軽食が付いていることが多々あります。

それと、バスが走り出してすぐに昼食のメニューを聞かれます。

何種類かの中から選べて、私たちはFried Noodle(炒め麺)をチョイス。

スタッフさんが引き換えチケットを渡してくれます。

バスのチケットは1人$16、日本円で約2,320円です。

シートもゆったり。

欧米人の姿もちらほら見られて、地元の人だけだなく、多くの旅人や旅行客に利用されているようです。



本日2つめのトラブル、バスのタイヤがパンク・・・?


無事バスに乗りこめた私たちは、ぼんやりカンボジアの景色を眺めながらバスに揺られ、あとはシェムリアップに着くまでゆったり過ごすだけ・・・

と思っていたのも束の間、新たな問題が襲い掛かります。

そう、トイレに行きたいのです。とても。

朝の私は何を隠そう頻尿なのです。

それなのに朝ドタバタしていて、出発前に最終トイレにいくことができなかったため、走り出して30分ほどで猛烈な尿意を感じ始めます。

トイレに行きたい、しかし出発してからまだたったの30分しか経っていないということは、トイレ休憩はまだ果てしなく遠いはず。

どうしよう、いっそ「トイレ行きたいです!」と運転手さんに叫ぼうか・・・!と逡巡していると、その矢先、ガン、という軽い衝撃が車体に走ります。

ん?と乗客みんなで顔を見合わせると、私たちの右後ろに座っていたアメリカ人のおじちゃんが「Flat tire .…(これはパンクだな)」とボソリ。



走り出して40分後、バスは再び止まることに。

しかも、東南アジアらしいなと思ったのですが、説明も何もないまましれっと近くの給油所に止まり、そのまま何も言わずに降りていくスタッフ達と、車内に取り残される私たち。

みんな顔を見合わせています。

しかし、そんな中ラッキーだったのは私、そう、これはトイレに行けるかもしれないチャンスが巡ってきたのです。



タイヤはこの通り見事にパンク。

大きなタイヤが裂けています。

バスのスタッフさん達がせっせと予備のタイヤに取り替えている間、私はせっせと給油所でトイレ探し。

しかしなんということか、トイレは見当たりません。

ただ、ここでトイレに行き損ねては困るということで、給油所の横の小さな売店のおばちゃんに「トイレ貸してくれませんか?」と聞いてみます。

英語があまり通じなかったのですが、トイレ、トイレと言っていると、お店の裏にあるおそらく従業員用のトイレを「あっちだ、あっちだ、」と指差して貸してくれました。

ああ、本当に今日は人に助けられてばかりです。

おばちゃんありがとう。



バスのスタッフと給油所の人たちが大きなタイヤを変えている間、乗客のみんなはバスから降りて来てその様子を眺めたり、バスの中で寝ていたり、思い思いに勝手に過ごしていました。



無事に新しいタイヤも装着され、パンクしたタイヤはみんなの荷物を入れるスペースに一緒に収納され、トイレにも行けたので、これでようやくまた出発できます。



“Travel is Troubles!”

私たちの好きな言葉のひとつです。

トラベルは、トラブルだ。

旅はトラブルの塊。

さあ今日も、旅の最中だからこそ体験できるトラブルを、楽しんでいきましょう。



素敵な休憩所でお昼ご飯


シェムリアップに向けて再出発してからわずか7分。

驚いたことに、バスは休憩所へ停まりました。

全然ここでトイレに行けたと知った時に私の衝撃たるや。

いやしかし、観光客向けではない現地のトイレを使うという経験ができたので、それはそれで良しとします。

おばちゃん、ありがとう。

そんなこんなで、私たちはこの開けた素敵なレストランで、ランチ休憩を取るようです。



カンボジアの美しい眺めが広がる、風通しの良い開放的な場所。

ここは”Batheay Restaurant”というお店です。



Giant Ibisの休憩場所に利用されているようですが、普通にプライベートでも訪れたいと思うほど、素敵な場所です。


せっかくなので窓際の席に座ります。

席に付くとお店のおばちゃんが声をかけにきてくれたので、最初にバスのスタッフさんからもらった引き換えチケットを渡し、食事が届くのを待ちます。



間も無く届いたFried Noodle。

東南アジアでは、こういう料理が本当に美味しいんですよね。



具材は豚肉、人参、葉野菜に卵。
オイスターソース風味で美味しかったですし、何よりもこの景色の中で食べるご飯は最高ですね。

私たちはバスの休憩時間として立ち寄ったので、おそらくFried Noodleやカレーなど、短時間で提供できるメニューから選ぶ感じだったと思います(正直疎覚えなのですが)。

他にも様々なクメール料理がいただける様で、またこの辺りを訪れることがあれば、今度はもっとゆっくり立ち寄って、景色と食事を楽しみたいと思いました。



プライベートで訪れたい、絶景フォトスポット


レストランの外はこんな感じ。

小さな離れの建物でも食事をいただく事ができ、カンボジアのファミリー達が食事をしていました。




水辺と、青空と、緑。

特に何かがあるわけではないけれど、カンボジアのこの長閑な風景が、何よりも絶景のフォトスポットです。

もしかしたら今は雨季なので水量が多くて、換気にはまた違った顔を見せてくれるのかもしれません。



店内にはドリンクや軽食を売っているお店も入っていて、さっきご飯を食べたばかりなのに、地元のおやつに思わず惹かれてしまいます。

誘惑に負けた私たちは、せっかくなのでココナッツケーキをおやつに買って食べてみることにしたのですが、これが大当たり。

もち米とココナッツで作られた、優しい甘さのもちもちパウンドケーキ。

ココナッツの食感がいいアクセントになって、たまりません。



他にもクメール衣装や雑貨などのお土産や、スナック菓子にペットボトルの飲み物等々、様々な商品が売られていて、ショッピングも楽しめます。

40分ほどのランチ休憩を楽しんで、またシェムリアップまでの旅が再開です。


のどかな景色の中を走るバス


シェムリアップまであと2時間とちょっと。

わたしはただひたすらに、ぼーっと車窓を眺めていました。



広がる自然、

何にもない、美しいその姿。

そしてその中に垣間見える人々の暮らし。



牛と、スコール後の水たまりと、椰子の木と、そして空。



蓮池も良く見かけました。



この景色を眺めているだけで、なぜか心の奥がじわっと温かくなって、自分の中にある硬いものや冷たいものが、溶け出していくような心地になったのです。

それはまるで春の雪解けのように。



世界中の旅行者が集う都市、シェムリアップ


午後3時50分、シェムルアップにあるバスターミナル”Giant Ibis Main Terminal”にてバスは停まりました。

バスターミナルにはトゥクトゥクが群がっていて、みんなバスから降りた乗客に片っ端から声をかけていました。

私たちはそんなトゥクトゥク軍団の中のひとりのおじちゃんにホテルまで送迎してもらうことに。

トゥクトゥクに揺られること8分、今回私たちがシェムリアップでお世話になるホテル”Noni Tree Hostel”に到着です。

今回も素敵なホテルをなおちゃんが見つけてくれました。

朝の9時過ぎに出発して、ホテルに着いたのは午後4時。

最初はどうなる事かと思いましたが、約7時間の旅の末、無事素敵なホテルに辿り着けました。



今回も素敵なホテルを見つけてくれたのはなおちゃん。

私たちがステイするのは、ホテルの3階にある広々としたツインルーム。

1階のフロントには、軽食も食べられるCafe&Barとプールまで付いていて、ふたりで1泊2,600円というお値段。

日本ならひとり1万円越え間違いなしです。



バスルームはこんな感じで、トイレとシャワーは一緒の区画にありますが、中はかなり広々。

実は扉の裏側には、ふたりでゆったり入れるサイズのバスタブもついていたのですが、お湯を抜く栓が壊れていて、残念ながら湯船には浸かれませんでした。



部屋に入ってすぐの所にある洗面台も大きくて清潔感があります。

ここが今日から5日間私たちのお家になります。



ホテル近くの楽しいレストランで晩御飯


今夜はホテルから歩いて5分ほどで行けるレストラン”Yellow Noodle Soup”で夕食をいただくことにしました。

このお店を選んだ決め手は、なんと言ってもお店の雰囲気。

外観から、おしゃれだけれども堅苦しくない、良さそうな雰囲気が漂っていたのですが、お店の前で入ろうか迷っていた私たちに、店員のお兄さんが気さくに話しかけてきてくれたのです。

しかも私たちが日本から来たと知ると、お兄さんは「日本語知ってるぜ!」と日本語で話してくれました。

海外の人たちは、「ありがとう」「美味しい」など知っている日本語の単語があるといつも、日本語知ってる!と言って気さくに話しかけてくれるのがとてもフレンドリーで嬉しいなあと思います。

もちろんお料理もとても美味しかったです。



PUB STREETへ


気さくなお兄さんにバイバイし、レストランを後にして、今夜は”PUB STREET”へ繰り出します。

PUB STREETとは、老若男女様々な人たちが集まるシェムリアップの繁華街。

わずか100m足らずの通りに、レストランやバー、雑貨屋さんや屋台がずらりと立ち並ぶ、とっても賑やかで活気のある場所です。




こんな風に、キラキラ光るバルーンを売るお兄さん達の姿をよく見かけました。

オープンテラスのバーやレストランでお酒を楽しむ大人達、

小さな子連れで雑貨屋さんを巡る家族、

カフェで夜な夜な色んな話に花を咲かす女の子達、

本当に色々な人が、この場所でそれぞれの夜を楽しんでいました。



宙に浮かぶ色とりどりのライトボックスとPUB STREETの文字。

まだコロナの影響もあってか、そこまでごった返した感じはありませんでしたが、この流行病が落ち着いたら、きっともっと物凄い賑わいを見せてくれるんだろうなあ、とそんなことをぼんやり考えました。



地元のスーパーをぶらり


PUB STREETからの帰り道、大きめのスーパーマーケットを見つけたので、せっかくなので少し店内を探索してみることに。

入ったのは”アジアマーケット”というお店で、日用品から食料品にお土産、お酒、品揃えが豊富でお値段もお手頃な、いいスーパーマーケットです。

こちらはパッケージが可愛らしい紅茶。



こちらのお茶も素敵なパッケージで、お土産にぴったりです。

東南アジアでは良く見かける”Tea Pandan(パンダンリーフのお茶)”や、” Tea Kaffir Lime Leaf(カフィアライムリーフ=コブミカンの葉)”など、無類のお茶好きの私としては飲んでみたい茶葉が沢山・・・!



こちらのレモングラスの紅茶も素敵なデザインです。



これはベトナムでよく見かけた、豚肉を炒って炒って、ふわふわのさきイカ状態になるまで炒って乾燥させたスナックです。

ベトナムでは、おこわに乗っているものを食べましたが、こんな感じでスナックとしても売られているんですね。

プノンペンでバスに乗り遅れそうになった時はどうなる事かと思いましたが、シェムリアップ初日、なかなか楽しい夜になりました。

明日は少し中心部から足を伸ばして、引き続きシェムリアップを探索。

気になっているカフェと、手作りチョコレートショップに行きたいと思います。



旅のスケッチ

トゥクトゥクのお兄さん、ありがとう


PUB STREETの風船売りのお兄ちゃん




夫婦東南アジア旅Day17. プノンペン🇰🇭~トゥール・スレン虐殺博物館を訪れて、カンボジアの素敵なファミリーと夕食を食べる一日~


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2022年9月29日、夫婦東南アジア旅Day.17

今日は街中を散歩しながらトゥール・スレン虐殺博物館へ行こうと思います。

そして夜にはカンボジアの素敵なファミリーとディナーの予定です。



ゆっくり起きて、それからプノンペンの街を散歩

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朝から気持ちの良い日差しが降り注ぐプノンペン。

散歩がてら、本日の目的地”トゥール・スレン虐殺博物館”まで歩きます。

今日もCannonball Tree(ホウガンノキ)を発見です。

本当にカンボジアでは至る所でこの子に出会います。

いつ見ても迫力がある上に、後ろに寺院があると更に世界観が増しますね。


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電線と木と実と花が一体化しています。


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近くのスーパーマーケットで水を調達しがてらお菓子コーナーを物色。

ココナッツバターのビスケットが特に美味しそう。



S21 / トゥール・スレン虐殺博物館(Tuol Sleng Genocide Museum)

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20分ちょっと歩いて、目的のトゥール・スレン虐殺博物館へ到着しました。


ここもポル・ポト政権下で悪夢の大虐殺が行われていた場所のひとつです。

元々は高校だったこの場所は、ポル・ポト政権により、打って変わって尋問・拷問が行われる死の場所に変わりました。

そう、一度収容されたら生きては出られない、徹底的な死の場所です。

4棟ある校舎には、当時の様子がわかる展示があります。

発見された時にどうやって亡くなっていたか、
実際にどんな拷問があったのか、

それは想像を絶します。

逆さまに吊し上げられたり、吊るされた状態で水瓶へ落とされたりと、
あまりにも異常な拷問が実際にここで行われており、そしてその拷問から逃れる唯一の方法は「処刑されること」でした。

「私は反革命分子です」「わたしはアメリカ帝国主義の手先」「わたしはベトナムのスパイ」と認め、処刑されること。

それが地獄のような日々から逃れるたった一つの道。

この場所に収容される際、一人一人顔写真を撮られますが、
それはまさに囚人のそれのよう。

クメールの服は脱がされ、アイデンティティの全てを奪われ、皆番号で呼ばれます。

実際に撮影された顔写真一人一人、
名前も奪われ、今となっては身元すらわからないこの子達を、せめて私は覚えていようと、一人一人の顔写真を時間をかけてじっくり見てまわりました。

チケットカウンターで日本語の音声ガイドも借りることができるので、興味のある方は是非併せて使ってみてください。

あまりにも痛すぎて、悲しすぎて、写真なんて一枚も撮れませんでした。



広々カフェでゆっくり作業、Coffee Bean BKK1へ

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ガッツリ2時間半近くトゥール・スレン虐殺博物館を観ていたので、糖分補給も兼ねてカフェで少し休憩することにしました。

やってきたのは「Coffee Bean BKK1(コーヒービーン&ティーリーフ バンケンコン店)」です。

店内は広々ゆったり。

静かでパーソナルスペースもたっぷりあるので、ミーティングや勉強に利用している人の姿がちらほらありました。

暑かったのと、展示に集中して目と脳が疲れたのとで、さっぱり甘いフルーツサラダをオーダー。

なんとも良かったのが、ここのドラゴンフルーツとパパやがとても甘くて美味しかったのです。

というのも、その二つは割と味にムラがあり、甘いのもあれば不発のもあるので、当たり外れが多いのですが、ここのは全部甘くて美味しい!

甘く水々しいフルーツを方張りながら、ブログを書き進めたり、家計簿をつけたり、溜まっていた作業を少しすすめながらしばしゆったりとした時間を過ごしました。

ただ、悲しいことにこのお店、Google情報によると何やら閉業してしまったようです・・・(*2024年現在)



ホテルのプールサイドでカンボジアビールを

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一度ホテルに戻ってきました。
実は私たちが滞在しているこの”Poolside Villa(プールサイド・ヴィラ)”には、バーとプールがあるのです。

しかもなんとタップビール。

せっかくなのでその名の通り、プールサイドでカンボジアビールをいただきます(なおちゃんが)。

私たちは明日プノンペンからシェムリアップまでバスで移動する予定だったので、そのバスチケットの予約も取りがてら、プールサイドでしばし過ごすことに。


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スッキリした軽い喉越し、飲みやすいお味だそうです。

そうそう、なおちゃんの後方にある黒板に、いろいろな情報が書き込まれているのがちょうど見えるかと思います。

このホテルでは、いろいろな観光チケットや移動のチケットの手配を手伝ってくれるようです。

そう、私たちもホテルの人に一声かけていれば、明日あんな目に遭わずに済んだのですが・・・そんなちょっとした失敗談は、次回の記事でご覧ください。



カンボジアの素敵なファミリーと夕食

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さて、お待ちかねのディナータイム!
今夜はなおちゃんの古い友人、カンボジアのバンダファミリーと夕食です。

なおちゃんは大学生だったとき、スポーツ振興のボランティアの一環で”カンボジアで運動会を開こう”という活動を行なっていました。

その時にカンボジアのコーディネーター&通訳を担当してくれたのが、バンダだったという出会い。

明るくて仲間思いのバンダと、めちゃくちゃ美人で優しい素敵な奥さん。

愛と笑顔の溢れるファミリーと一緒に時間を過ごせて、一気に心のエネルギータンクが温かくチャージされました。


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この人懐っこい、可愛らしい笑顔。

昔話に花が咲いたり、カンボジアのことをいろいろ教えてもらったり、最後はホテルまで車で送ってくれて。

本当に素敵な夜をありがとう。



赤ちゃん猫と夜の散歩

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夜の8:00過ぎ、ホテルの近くを散歩していると、2匹の生まれたての赤ちゃん猫に出会いました。

どうやらまだ目もあまり開いていない様子の小さな赤ちゃん猫。

親と勘違いしているのか、私たちの足元に「にゃ〜」とよちよち擦り寄ってきます。

なんとも危なっかしく、歩き出そうとしてもポテポテとついて来てしまいます。

近くに親猫の姿もないし、困ったな、とその場で10分ほど立ち止まります。


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しばらくすると別の方向に歩いて行きましたが、このまま無事に大きくなれますように・・・

日本語がわかるかは謎ですが、「車やバイクに気をつけるんだぞ・・・」と声をかけて見送りました。



まさかのカンボジアに巨大なイオンモール!

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私たちが夜な夜な散歩がてら訪れた場所、

そう、それはなんと、イオンモールです。

プノンペンには大きなイオンモールが3つもあり、しかも夜7時には全ての惣菜が半額になるという情報を得た私たちは、行くしかないと夜のイオンモールへやってきました。

一体カンボジアのイオンモールはどんな感じなのか、店内へと足を踏み入れて感動、とてもでかい。

すごく大きいショッピングモールです。

日本食もあり、確かに今の時間は全て半額。

レッドタグハンターの血が騒ぎます。


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店内をいろいろと物色して、結局4品購入しました。


こちらが戦利品のひとつ。
よくわからないけれど美味しそうだったので買ってみたのですが、甘いおこわのようなものです。

薄い黄緑色のもちもちおこわに、ココナッツの果肉と栗、そして抹茶ソースのような甘いソールが添えられています。

こちら、次の日の朝食に食べたのですが、とっても美味しかったです。

ただ、なんと言う料理なのでしょう。
そもそもカンボジアの料理なのでしょうか?

知っている人、是非教えてください。


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こちらが戦利品その2。

Salak(サラク)という果物です。

全く出会ったことのない果物。

皮はまるで蛇の鱗のように固いのですが、これを剥けば中から白い実が出てくるみたいです。


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一体どんなお味なのか、こちらもまた道中のおやつに食べてみたいと思います。


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戦利品その3。
これは特に半額でもなんでもありませんでしたが、なおちゃんが買った”GANZBERG”というビールです。

お酒好きな人は、各地で色んなビールやお酒が楽しめるのというのも旅の楽しみのひとつですよね。

ちなみに4つめの戦利品はカットマンゴーでした。

マンゴーに目がない私。
東南アジアでは、マンゴーが安くて美味しいのが嬉しいです。

カットマンゴーの写真も撮ったのですが、水々しいオレンジ色に輝くマンゴーの果肉の後ろに、何故かなおちゃんのパンツも写り込んでしまったので、この場にアップするのは控えさせていただきます・・・


さて、明日はいよいよプノンペンに別れを告げ、長距離バスに乗り、かのアンコール遺跡郡で有名なシェムリアップへと移動します。



旅のスケッチ

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今日はカンボジアビールで乾杯

夫婦東南アジア旅Day16. プノンペン🇰🇭~カンボジアが誇るカフェ&ウドンの仏教遺跡群~そしてKilling Fieldへ~


2022年9月28日
夫婦東南アジア旅Day.16



朝のうちに今回私たちが宿泊しているホテル”Poolside VIlla”でバイクをレンタルしました。

今日はプノンペンから少し遠出をして、”Oudong(ウドン)”という街にある「ウドンの仏教遺跡群」まで足を伸ばして行ってみたいと思います。

プノンペンからウドンまではバイクで2時間ちょっと。

カンボジアの田舎道は全く舗装されていない為、道が悪いところもある分ゆっくりゆっくりと参ります。

ちなみにバイクは1日8ドル、約1,160円でした。



カンボジアのみんなが好きなカフェ「Brown Coffee」


9:00過ぎにホテルを出発。
道中スーパーマーケットに寄って水を買いつつバイクを走らせること約20分、本日朝ごはんがてら寄りたかったカフェ「Brown Coffee (ブラウンコーヒー)」へと到着しました。

こちらは今カンボジアの若者を中心に絶大な人気を誇っているカフェで、カンボジアオリジナルのチェーン店です。

元々コーヒーは地元の人たちに広く愛されていたカンボジア。
しかしそこまでカフェ文化は発達しておらず、屋台でコーヒーに練乳を入れた所謂ベトナムコーヒーの様なものを飲む、と言うスタイルが主流だった様です。

転機は海外留学へ行ったカンボジアの学生達。
海外のカフェ文化に感化された彼ら彼女らは「カンボジアにもこんなおしゃれなカフェを作りたい!」という強い想いを抱きます。



そしてコーヒーの勉強をし、2009年に5人の若者を中心にオープンされたのがこの「Brown Coffee & Bakery」。

カンボジア国内で店舗数をどんどん拡大し、カンボジアのスターバックスとうい雰囲気です。

店内の内装にもとても拘っていて、1店舗ずつ違うコンセプトで装飾が施されているみたいです。

ちなみにこちらの店舗では「カンボジアの暮らし」をコンセプトにしている様で、伝統的なクメール木造家屋を現代的解釈で再表現したと言われており、まさにモダンでありつつもクメールの伝統を垣間見えるようなそんな素敵な内装です。



私は抹茶ラテを頼みましたが、美しいラテアート。

バリスタさん達の技術の高さを感じます。

コーヒー豆にもこだわっていて、使用される豆はすべて高品質なアラビカ豆のみ。

しかも店名に「Roastery」と付く店舗「BROWN Coffee – Roastery Parkmall」「BROWN Coffee – Roastery BKK」などなど・・・では特別なフードやドリンクメニューもあるようです。

スターバックスのリザーブ店のようで、思わず色々な店舗に行ってみたくなります。



今回私たちは朝食にパニーニをチョイス。

フードメニューもたくさんあって、どれも美味しそうです。



カンボジアでは、この「Brown Coffee」へ行くことが一種のステータスの様なものになっている、と聞きました。

本気でコーヒーが好きで、それにこだわり続け、勉強し続けている若者達。

誇りを持って働いている姿を見て、きっとここで働くということも、彼らにとってはある種のステータスやモチベーションになっているのでは無いかと感じました。


どこか安心するカンボジアの風景


ブラウンコーヒーを後にして、再びウドンに向けてバイクを走らせます。

ここから1時間半ほどのドライブです。



カンボジアの風景はどこか懐かしいような、安心するような、心の奥からじわじわ満たされていく様な、そんな不思議な感覚を呼び起こされます。



カンボジアの民家は大体こんな感じで、居住空間は主に2階になっているみたいです。

1階はほぼ屋根ありの外、みたいな空間。
みんなそこにハンモックを吊るしてくつろいだり、お母さん達が家のことをやったりしているのをよく見かけました。



牛さんを飼っているお家もたくさん見かけます。



とても大きい・・・



赤土に、緑が青々と映えます。

雨季の間はこんな感じでどこもかしこも水溜りまみれです。



独特な家屋の色。
バイクの後ろからボーッと景色を眺めながら、ああこれがカンボジアの色なんだなあ、とぼんやり思いました。


スコール続きの雨季の洪水


ウドンまでの道中で、おそらく普段は平地であろう場所にて釣りをしている人々を発見。

雨季の今、スコール続きでどこもかしこも洪水です。



何が獲れるのでしょう、網を仕掛けている様です。



みんなそんな光景を横目にバイクを走らせます。

右側では洪水。



そして左側では野焼き。



そして道が悪すぎるのでよそ見は禁物。



乾季にはこの場所にどんな景色が広がっているんだろう。


道を譲りましょう”牛優先道路”


バイクで走っていると、牛の大群に遭遇しました。



ゆっくりゆっくり、車やバイクなどお構いなしにのったりのったり歩いて行く牛達と、それを避けながらそろりそろりと走るバイク達。



十数メートルに渡り、牛の列は続きます。

みんな耳が垂れて、大きなコブがあります。



カンボジアでは基本的に全て”牛優先道路”となっておりますので、見かけた際には必ず道をお譲りください。(多分)



カンボジアの古都”Oudong(ウドン)”


さて、いよいよウドンに突入です。

実はここウドンは、1618年~1866年、いわばクメール王朝が衰退してから、フランスの植民地となる前の約250年間ものあいだカンボジアの首都として栄えていた場所なのです。

その間でこの地に100を超える数多くの寺院が建てられました。



そのうちの多くは、べトナム戦争やカンボジア内戦で破壊されてしまいましたが、その中でも小高い丘の上に立つ仏教寺院群は戦禍を免れ、現在ではユネスコ暫定リストに登録されている様です。



仏陀に供える蓮の飾り花


さて、今日の目的地「ភ្នំឧដុង្គ」の麓までやってきました。
クメール語は全く見当もつきませんが、こちらは小高い丘の上に聳え立つ仏教寺院の数々が見られる「Phreah Reach Throap Mountain(ウドンの仏教遺跡群)」です。

丘の麓には麓には蓮の花とジャスミンの花で作られた美しい献花が売られています。



あまりにも見事に作られています。

「$1だよ、どう?」とお姉さん方がしきりに勧めてくると言うこともあり、献花の美しさに魅了された私は、せっかくなので一つ購入。

ひと束のお香も一緒につけてくれました。

ひとつひとつ、お姉さん達の手作りで、彼女達のお仕事です。

どうやって作るのか聞きたかったな。



仏教寺院群はこの階段をずっと登った先にあります。



なかなかの階段ですが、ひと束の花とお香を手に持って、寺院へと参拝しに参りましょう。



「ភ្នំឧដុង្គ」 ~Phreah Reach Throap Mountain(ウドンの仏教遺跡群)~


階段を登り見上げた、視界のその先に姿を表したのは、白く美しく聳え立つ仏塔です。



灰色がかった上品な姿に、長い階段を登ってきた疲れが一気に吹っ飛びます。

神聖な場所なので土足厳禁。靴を脱いで上がります。



下を見下ろせばこの景観。

随分と上まで登ってきました。



入り口を守るのは、もちろんナーガ。



見事な装飾です。

ナーガやブラフマンなど、ヒンドゥー教の神話に登場する神々の姿が彫刻されています。

当南アジアでは広く仏教が信仰されていますが、こうしてヒンドゥー教の神々が寺院で多く見られるのは、そもそも仏教はヒンドゥー教から生まれたものでもあるため、神話が混在しているのだと思います。

そう言う部分にも、宗教や時代の変遷を感じてとても興味深いです。



この仏塔の一番上に立つ、金色に輝く綺麗な槍の様なもの。

この時はこれが一体何なのかを知りませんでしたが、この後行くタイで、タイ人の友達が「あれは仏陀の傘なんだよ」と教えてくれました。



長い間この仏塔はここに立ち、一体どんな景色を見続けてきたのでしょう。



カンボジアの寺院で見かける彫刻は、みんな優しいお顔。



仏塔を支える三首の像と、その上にシンハ、さらにその上にナーガ。

偉大な守護神達が仏塔を囲んでいます。



もう一度振り返り、その姿を目に焼き機つけて、次の仏塔へと進んでいきます。



誰かがここに備えたのでしょう。

献花がもう一つの仏塔までの道を彩ります。



こちらは最初の仏塔よりも古いもので、作りがだいぶ違います。



このタイルの様な装飾、私はベトナムやタイのイメージがあったため、カンボジアでは少し珍しいように感じました。



仏塔の自然な土色とタイルの色合いが、とても可愛らしく素敵です。



仏塔は全部で3つ。
最後の塔が最も古いのか、塔を支える像は苔むしていました。

高い丘の上に立つ寺院。
観光客の方々はもちろんいますが、ここにはとても静かな時間が流れていました。



野性の猿の群れ


仏教遺跡群からの帰り道、再びあの長い階段を今度は下っていると、何やら前方に立ち止まる人達。

よく見ると階段の途中に野性の猿が何匹もいます。

私たちの前にいた人たちは、手に持っていたお菓子か何かを猿に取られた様子。

この場所でいつも観光客を待っているのでしょうか。



遠くから見ている分には可愛いですが、どうやら観光客の食料を盗るのが癖になっているようで、待ち構えて威嚇してくるお猿さん軍団はなかなか怖かったです。

しかも一匹二匹ではなく、階段にも木の上にも十数匹は居たでしょう。

くれぐれもウドンの仏教遺跡群へ行く際は、階段の猿にお気をつけください。

食べ物は鞄の中へ!



ハンモックが揺れる、お昼寝屋さん


再びバイクに跨り、仏教遺跡群を出てプノンペンへ戻る道中、走り出してすぐに何やら気になるお店に出会いました。



最初はレストランかカフェかと思ったのですが、お店の中にはたくさんのハンモックがゆらゆら揺れるだけ。

よく見るとハンモックに揺られながらお昼寝をしている人の姿があります。

想像するに、飲み物でも飲みながらお昼寝ができるお店の様ですが、はっきりとした真相は分からず、今でも気になっております。

ご存知の方がいらっしゃったら、是非とも教えていただきたいです。



カンボジアの田舎道


朝から降ったり止んだりだったのですが、少しずつ天気が良くなってきて、空が明るくなってきました。

帰りもひたすらカンボジアの田舎道を走ります。



学校帰りの少女達。

カンボジアでは通学もスクーター。



みんな人懐っこくて、すれ違うとき、明らかに見ず知らずの私たちに手を振ってくれます。



何でもない中にある、温かさ。

それは人からも街からも景色からも感じます。


綺麗なお家の色。



この何でもない風景が美しすぎて、何枚も写真を撮ってしまいます。



ゆっくりと風に揺れる、3本の椰子の木。



葉っぱでおやつかな、



おしり側から失礼します。

こんな感じで2時間弱のドライブはあっという間に終わりました。

途中ガソリンがなくなって立ち寄った小さな家族経営のガソリンスタンド。

クメール語も読めないし言葉もわからない私たちに、全身にかっこいい刺青を彫ったお兄ちゃんと、小さな男の子がニコッと笑ってガソリンを満タンにしてくれました。



いつの間にかどんよりした空はからりと晴れ、プノンペンの街には光が降り注いできました。

気持ちの良いドライブも終了。

一度ホテルへ帰り、お昼寝をしてから次の目的地へ向かうことにします。



“Killing field” ポル・ポト政権の生んだ悲劇を目撃するために


時刻は16:00。

ホテルからバイクを走らせること40分、本日のもう一つの目的地「KIlling Field(キリングフィールド)」へ到着しました。



ここは、1975年から1979年に渡り、ポル・ポト政権によって行われたジェノサイド、大量虐殺が行われた殺人広場のうちのひとつです。

悲しいことに、こういった場所がカンボジア中に130箇所も存在していて、中でもこの場所が有名です。

このオレンジの建物の中には中には展示があり、実際に何が行われていたのか展示資料を読むことができます。

そして屋外では、実際に虐殺が行われていた場所を歩き、見ることができます。

といっても残っているのは本当にここで・・・?と思うような跡地。

ただ、実際にここで、こんな風に殺された、という解説を見ながら足を進めるうちに、当時の出来事に想いを馳せずにはいられなくなってきます。

特に胸が痛んだのは、たくさんのミサンガがぶら下がった大きな木、その名も「Killing Tree(キリング・ツリー)」
その幹に、まだほんの小さな子供が次々と投げつけられ、叩き付けられて亡くなっていったと言います。
そしてその処刑をしていたのも、まだ小さな少年兵だったと。



この建物の中にはぎっしりと、頭蓋骨が収められています。

そう、これは慰霊塔。

そしてその中のほとんどの遺骨が、”Unknown”、身元の分からないものなのです。

当時ポル・ポト政権は、全てを平等にしようと考えました。
学があるから、お金があるから、経済があるから争いは起こる。
全てが平等で均一のとれた美しい世界を作るためには、学びもいらない、貨幣もいらない、病院も、映画も、文化も芸術も、そういったものは一切排除したらいい。

民は全て平等で、皆ただ畑を耕せばいい。

そのために邪魔になる人々は、すべて殺してしまえばいい。

学者は殺すべきだ、
海外へ渡航経歴がある者も殺すべきだ、
本を読む文化人も殺すべきだ、

思想はいらない、農民こそが国民だ。

この思想が、たったの4年間でカンボジアの人口の1/4の命を奪いました。

そしてそれはまだたったの40年ちょっと前の出来事。

カンボジアへ来たからにはどうしても行きたかった場所の一つ。

このあまりにも言葉にはし難いような悲惨な出来事と、昼間に見たあの長閑なカンボジアの田舎道の風景と子供達の笑顔があまりにも遠くかけ離れていて、それが深く胸に突き刺さりました。

私はとても、写真を撮ることができませんでした。



カンボジアで絶品台湾料理!”鴻順小館”の水餃子!


さて、今日も私たちは罪深いことに、また絶品レストランを見つけてしまいました。

それはプノンペンに住む台湾人家族が経営する小さなレストラン”鴻順小館”です。

晩御飯を求めてバイクを走らせていた私たちが出会ったこのお店。

Googleの口コミが良いけれども、なかなか入りづらそうな雰囲気でしばし逡巡しましたが、ええい!と入れば台湾人家族が笑顔で出迎えてくれました。

とにかくめちゃくちゃ美味しかったのがこの水餃子。

もちもちの皮の中に餡がぎっしり、
そして付け合わせのタレも、黒酢の風味とラー油の風味が合わさって最高のコンビーネーション。



そしてやっぱり頼んでしまうのが炒飯ですね。

文句なし、空きっ腹に最高の炒飯でした。

お父さんにお母さんに、4人姉妹でしょうか?

ギャルのように派手なお姉さんが、とっても素敵な笑顔で食事を運んできてくれてキュンとしました。

今夜はクメール料理じゃないけれど、中華系の味が食べたくなったら是非ここにいってみてください。



旅のスケッチ

なんて優しいんだ、カンボジアの風景


カンボジアの若者達の熱意に触れた、BROWN Coffee


見事だった、仏陀に供える蓮の飾り花



夫婦東南アジア旅Day.15 カンボジア🇰🇭プノンペン ~おしゃれカフェでまったりして、クメール美術に触れる1日~

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2022年9月27日
今朝はゆっくり起きて11:30過ぎにホテルを出発。


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本当はトゥースレン虐殺博物館へ行く予定だったのですが、博物館が丁度昼休みに入ってしまったタイミングだったので、予定変更。

博物館へは後日朝早く来ることにして、今日はカフェでゆっくりしたり、他の場所を回ることにしましょう。


プノンペンの街をお散歩

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ホテルの近くには落ち着いた街並みが広がっています。

昨夜も感じましたが、道路も綺麗で、車やバイク通りも少なくとても歩きやすいです。


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所々ジャングルの様にモサモサと緑が広がる様子が好きです。

蔦が電線を飲み込んでぐんぐんと成長しています。



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相変わらずのこの混線。

個人的にこの現代アートの様な光景が好きで、見かけるたびに写真を撮ってしまうのです。

これを見るたびに物凄い東南アジア感を感じます。


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カンボジアのトゥクトゥクはこんな感じ。

おじちゃんは休憩中でしょうか。



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カンボジアにもいました、Cannonball Tree(ホウガンノキ)。

電線に絡まるように、伸びて伸びて花を付けています。

カンボジアの街を歩いていると、この摩訶不思議な木が街路樹のように植えられていたりもして、ベトナムよりもよく見かけた気がします。



緑あふれるアンティークカフェ「TEMPLE coffee n Bakery Bokor」

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さて、お目当てのカフェに到着しました。

三度の飯よりカフェ大好きな私が選ばせていただいた本日のカフェはこちら、「TEMPLE coffee n Bakery Bokor」です。

入り口にはクメール舞踏のお面やアンティークな装飾品が飾られていて、もうすでに素敵な雰囲気です。


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入り口近くのカウンターでドリンクをオーダーし、可愛らしい注文札を受け取って席で待ちます。

緑あふれる店内は広々。

2階席もあり、2階までズコンと抜けた広い窓からは明るい日差しが降り注ぎます。

このクメールらしいマークはどんな意味があるのかな。


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店内を眺めているうちにドリンクが届きました。

なんとこのお店には私たちの大好物「Flat White(フラットホワイト)」があったので、迷わずそちらを頼みました。

もう一つに選んだのはちょっと不思議な甘い紅茶。

カンボジアの伝統的なハーブだかスパイスが使われている桃の紅茶だった気がするのですが、すっかり何だったか忘れてしまいました・・・

ただ、ハーブやスパイスの類が大好きな私からしても、かなり独特なお味だった事だけは覚えています。



大好きなFlat White(フラットホワイト)

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こちらがFlat White(フラットホワイト)。

日本ではあまり知られていませんが、オーストラリアやニュージーランドのカフェでは100%必ずメニューにあるドリンクで、ワーキングホリデーに行っていた時に大好きでよく飲んでいたドリンクです。

Flat White(フラットホワイト)とは、ラテよりもエスプレッソ感が強く濃厚な味わいなのが特徴で、フォームミルクは極薄く、平らで表面に浮かぶ程度に注がれています。

そのきめ細かく滑らかなミルクが表面に注がれている様子から、Flat(平ら) White(白)と名付けられたと言われています。

このラテアートらしき何かは何の模様かよく分かりませんが、お味はしっかりFlat White(フラットホワイト)で美味しかったです。


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こちらが不思議な甘い紅茶。

こんな感じでナタデココの様なものが中に入っていて、ライムの風味も感じます。


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光が降り注ぐ明るい店内でのティータイムがスタート。

後ろに映り込んでいるのは古いかき氷を作る機械の様です。


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他にもレトロな古い扇風機などが飾られていたり、アンティーク雑貨がたくさん飾られているので、ぼーっと店内を眺めるだけでもとても楽しいです。


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店内にはパソコンで仕事をしている人や、静かに自分の時間を楽しんでいる人達。

静かで居心地が良くて、のんびりできちゃいます。


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ちなみにこちらのトイレ、ホテルのようにゴージャスです。


ドルとリエル、カンボジアの通貨事情

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カンボジアの独自通貨はRiel(リエル)ですが、商業・金融におけるUSドルの広がりによって、現在カンボジアではUSドルとRiel(リエル)の2種類の通貨が使い分けられており、今はローカルなマーケットを除き、ほとんどの場所でUSドルが使えます。

ただ、あまり大きなドル札は受け取ってくれない場合があるので、1ドル札などの細かいお金を用意しておくことをお勧めします。

また、ドルとリエルを混ぜて支払うこともできますが、これは慣れていないとなかなか計算が追いつきません。

ちなみに現在2022年9月の段階でのレートは
・1$ = 約145円
・1リエル = 約0,036円
・1$ = 約4,100リエル

・・・これは慣れるまでにかなり時間がかかりそうです。


クメール美術にどっぷり浸れる”国立博物館”へ

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カフェを出てトゥクトゥクに乗り、National Museum(国立博物館)へとやってきました。

入り口から見える建物に期待が膨らみます。

ちなみにカフェから博物館までの道のりはおよそ3,3kmで、トゥクトゥ代はは5,900リエル、約200円程でした。


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入り口でチケットを購入し、早速中へ入っていきます。

チケットカウンターのお姉さんに「Where are you
from?(どこから来たの?)」と聞かれ「Japan」と答えると、「あら〜、日本から来たのね、楽しんでね」と言ってくれました。

コロナがまだ流行していたため、来館者に聞いているのかとも思ったのですが、普通に来館者へアンケートを取っている様な感じでした。

チケット代は1人10$、日本円で約1,450円でした。

USドルが使われているカンボジアの物価は、やはりあまり安いとは言えません。



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ガネーシャの後ろに伸びる大きな旅人の木(オウギバショウ)が、まるで後光の様です。


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象さんもおめかしをしているみたい。


息を呑むクメール美術品の数々

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中へ入ると早速ガルーダがどどーんとお出迎え。

ガルーダとはインド神話に登場する霊鳥で、ヒンドゥー教に登場する3人の神様のうちのひとり、”世界の維持”を司る「ヴィシュヌ神」が乗り物とする神聖な鳥として崇められています。


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館内にずら〜っと並ぶ美術品の数々。

どれも精巧で美しく、ひとつひとつのポーズが可愛い・・・


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これは仏具に使われるベルの様なものに似ています。


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こんな可愛いポーズをしている子も。


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クメール美術や宗教の知識があってみるともちろん面白いですが、そうでなくとも象達があまりにも可愛いので、単純に見ているだけでも楽しめます。

ちなみに館内は一応写真撮影不可となっていましたが、来館者はみんな、観光客もローカルの人もパシャパシャと写真を撮っており、スタッフの方々も全くもってスルーだったので、事実上黙認されている様でした。

ただ、美術品なのでせめてフラッシュは点けない様に気をつけます。



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館内を更に進んでいくと、ずらりと仏像達が並ぶ部屋があります。

物凄い存在感と、この小さな部屋に広がる静謐の音。


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こちらはナーガを踏みつけるガルーダの像。

ナーガとは蛇の神様で、ヒンドゥー教と仏教の両方で祀られ、守護神として崇められており、寺院だけでなく街中でもよく見かけます。

ヒンドゥー教神話の中ではガルーダとナーガは宿敵とされており、寺院を訪れるとナーガを踏みつけるガルーダの像を見かけることがあります。



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こちらもナーガにまたがるガルーダでしょうか。

ちなみにガルーダは、人間の胴体とわしの頭部を持つ姿で描かれます。



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こちらはガジャシンハでしょうか?

ガジャシンハとは、像(=ガジャ)の鼻を持つ獅子(=シンハ)。

カンボジアの国章にもなっている、カンボジアの人々にとって特別な霊獣です。


クメールの微笑

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クメールの菩薩は優しく、柔らかい笑みを浮かべています。

まるでアルカイックスマイルを彷彿とさせるようなこの神秘的な微笑みは、クメールの微笑と呼ばれています。


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他では見ることのない表情が、とても魅力的です。


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静かに、物思いに耽るかのように、優しくそこに存在しています。


雨の静かな博物館

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天気の移り変わりやすいこの時期、この日カンボジアにも雨が降ってきました。


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中庭に面した展示場所には雨が降り注ぎ、展示されている像をシトシトと濡らしていきます。

個人的には美術品が濡れても大丈夫なのかな?と思ってしまいますが、もはや野外展示の様な感じなのでしょう。

そんなところからも感じる、いい意味で大雑把な東南アジア感。


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しばし”シンハ(獅子の霊獣)”と一緒に雨宿りです。


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なかなか雨が止まないね。

時間があるので日記と家計簿でもつけましょう。


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雨が弱まってきたのでガルーダと一緒に記念撮影をして博物館を後にします。

気づけは2時間も博物館にいました。


雨の「Wat Phnom(ワットプノン)」

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博物館から20分ほど歩いてプノンペンのシンボルとも言える仏教寺院”Wat Phnom(ワットプノン)”へやってきました。

相変わらずプノンペンの街には、しとしとと雨が降り注いでいます。


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この丘の上に立つ寺院は、そのまま”丘(プノン)”の上に立つ”寺院(ワット)”という風にこの寺院の名前の由来となり、この名前がそのまま”プノンペン”という名前の由来になったとも言われています。


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チケットカウンターではわんちゃん達が雨宿り。

カンボジアのわんちゃんたちは、みんな穏やかで大人しい印象です。

Wat Phnomの散策は、地元の方は無料な様ですが観光客はチケットを買う必要があると看板に書いてあったので、チケットカウンターでお金を支払いました。

入場料は1人1$です。


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あんなところでも雨宿り。


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さあ、寺院が立つ丘の上へと続く階段を登っていきましょう。


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階段下には、守護神ナーガがこの神聖な場所へと続く入り口を守るかのように佇んでいます。


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階段を登った上には、シンハがこれまた狛犬のように、堂々たる姿で両脇を固めています。


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雨のせいか一層静かで、緑の匂いがする境内。

シダやヤシなどの熱帯の植物が、雨を受け青々としている寺院は日本のそれとはまた違い、寺院という慣れ親しんだ知っている空間なのにどこか違うという、なんとも異国情緒が漂います。


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寺院の屋根には南国にいそうな大きな鳥が。

調べたけれども何という鳥なのか、結局わかりませんでした。

もしわかる方がいらっしゃったらぜひ教えて欲しいです。

ちなみにこの屋根の先端のにょろにょろっとした装飾は、今回カンボジアやタイ、ラオスの寺院でよく見かけました。

ナーガをデザインしたものかな、と思って見ていました。


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裏手には大きな時計が。


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雨に濡れる、竹網の猫のようなこの子は、一体何だったんだろう。

わかる方は是非教えてください。



少し足を伸ばしてマーケットへ

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布を買うことにハマっている私たちは、今日もマーケットで布を物色。

ホテルのフットカバーにすっかり魅了されてしまった私たちは、「将来民宿を開いたとき、私たちもフットカバーをかけよう!!」とすっかり盛り上がり、アンコールワット柄のシルクのストールを10$=1,450円ほどで購入しました。

100%シルクのストールが1,450円と考えると、いい買い物です。

布集め、最高に楽しいです。



屋台が並ぶStreet

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そろそろお腹がすいた私たちは、どこかで夕食を小さな屋台が軒を連ねる通り、”Preah Ang Eng St.(13)”をぷらぷらと歩いていました。


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地元の人が野菜を売ったり飲み物を売ったり、トゥクトゥクが停まったりしている中、一際目を惹く散髪屋さんを発見。

それは何とサッカー選手、本田圭佑のコスプレをした散髪屋さん。

私たちを見かけるなり日本人っぽいと感じたのでしょう「ホンダ〜!」と通りの向こう側からめちゃくちゃ叫んでくる、ホンダのコスプレをしたお兄ちゃん。

「本田カットにしてやるよ〜〜〜!」と、すごく良い笑顔で手を振ってくれたので、とりあえず私たちも手を振り返しておきました。

顔もどことなく本田選手に似ているせいか、一瞬本気でびっくりしました。

近くまで行った際には是非ともカンボジアの本田選手に本田カットをお願いしてみてください。



めちゃウマな店発見!「David’s Restaurant Homemade Noodles」

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そんな通りを歩いていると、お店の前でおじさんが黙々と麺を打っている一軒のレストランを発見した私たち。

店先で麺を打つなんて、何とも美味しそうじゃないか・・・!と、今夜の夕食はこちらのお店に決定です。

お店名前は「David’s Restaurant Homemade」
Handmade(ハンドメイド)、まさに名前の通り、今も店先で麺をハンドメイドしています。

私たちと同じように麺を打つその手捌きにつられて入店してゆく観光客達、そして店内に立ち込める良い匂い・・・!


みんな初めて出会うけど、目が合うたびに「ここは絶対美味しいよな?」とまるで目配せし合っているような気がして・・・これは期待が高まります。


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さてやってきました一品目。
店頭であんなものを見せられたらもちろん麺行くでしょうと頼んだのがこちら、
“Noodle Soup with Shrimp Dumpling(海老餃子麺)”です。

これは見た目から間違い無いです、ありがとうございます。

海老プリップリの水餃子は、皮もおそらく手作りでしょう。
具材がぎゅっと詰まったもちもちの食感、食べるたびに肉汁が溢れ出してき
ます。

あっさりとしたスープも絶品、海鮮塩味なのか何なのか、詳細は不明ですがとにかく美味しい。

そして手打ちの麺のコシたるや・・・言うまでもありません。


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米も食べたい私たちが選んだもう一品は”Khmer Curry(クメールカレー)”

お味はココナッツが効いていてとてもまろやかで、カンボジアの伝統料理”アモック”の様な感じ。

スープカレーのようにさらっとしていて、とても食べやすくそして具沢山です。

ナスや、インゲンのような豆科のお野菜が入っていたのが味のアクセントとなっていました。

こちらもとっても美味しかったです。

他にも色々な種類の餃子や、自家製麺を使った焼き麺など、明日もここに来ようかと思うくらいどれも魅力的なメニューがずらり。

近くを訪れた際にはぜひチェックしてみてください。


旅のスケッチ

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印象的だったクメールの微笑

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なんか可愛かったちっちゃな像

Cambodia / カンボジア旅


〈東南アジア旅行記・カンボジア編〉

記事一覧

*クリックで各記事へ飛べます


1.夫婦東南アジア旅Day.14 ~絶対食べたいホーチミンのチェー&国境越え~カンボジア🇰🇭プノンペンへバスで入国~


2.夫婦東南アジア旅Day.15 カンボジア🇰🇭プノンペン ~おしゃれカフェでまったりして、クメール美術に触れる1日~


3.夫婦東南アジア旅Day16. プノンペン🇰🇭~カンボジアが誇るカフェ&ウドンの仏教遺跡群~そしてKilling Fieldへ~


4.夫婦東南アジア旅Day17. プノンペン🇰🇭~トゥール・スレン虐殺博物館を訪れて、カンボジアの素敵なファミリーと夕食を食べる一日~


5.夫婦東南アジア旅Day.18 カンボジア🇰🇭プノンペン〜シェムリアップへ長距離バスの旅~PUB STREETへ繰り出す夜~


6.夫婦東南アジア旅Day.19 カンボジア🇰🇭シェムリアップ~可愛いカフェに雑貨、伝統的なクメール料理、そして素敵なチョコレート工場に出会う一日~


7.夫婦東南アジア旅Day.20 カンボジア🇰🇭アンコール遺跡を巡り、クメール伝統舞踏”アプサラダンス”に心を奪われる一日〜


8.夫婦東南アジア旅Day.21🇰🇭前編〜地上のラピュタ!カンボジアの忘れ去られた古代遺跡”ベンメリア”を探検する、神秘体験〜




夫婦東南アジア旅Day.14 ~絶対食べたいホーチミンのチェー&国境越え~カンボジア🇰🇭プノンペンへバスで入国~

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2022年9月26日、東南アジア旅Day.14

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今日はホーチミンでどうしても行きたかったChè(チェー)のお店へ行きます。

そして、Chèを食べたらいよいよカンボジアへ入国します。



ホーチミンのローカルバスに乗ってみる

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時刻は朝10:30。

今日はカンボジアへと渡るため、荷造りをしてホテルをチェックアウト。

バイクは昨夜返却してしまったので、今日はローカルバスに乗り本日ひとつ目の目的地へ向かいます。



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目的地まではバスを2本乗り継ぎます。

バスに乗り込むとスタッフのおじさんがバス代を徴収しにやってくるので、ベトナム語がわからない私達は、Googleマップで降車駅を見せ、目的の停留所までの運賃を支払い、切符をもらいます。

切符係のおじさんはこんな感じで超リラックスモードにてお昼寝をしたりしています。

ちなみに降りる際は日本と同じように降りますブザーを押します。

渋滞がひどいホーチミンでは、バスはじわじわ進んだり止まったりと、やはりなかなか進みません。

地元の皆さんは慣れた様子で携帯をいじったり意して時間を潰していました。


ホーチミンに来たら絶対行くべし!可愛くて美味しいChè屋さん「Quán Chè Hiển Khánh」

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渋滞に巻き込まれつつバスを乗り継ぎたどり着いたのはこちらのお店!

ホーチミンでは有名なChèのお店「Quán Chè Hiển Khánh」です。

私このようにワクワクが止まらない顔をしております。


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さあさあ外は暑いので早速店内でメニューを拝見していきましょう。


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ちなみにメニューはこちらです。


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ご安心ください、英語のメニューも用意してくれてあります。

豆やゼリー、ロンガンにライチに蓮の実等々、ずらりと並ぶ魅力的なラインナップ。

そんなラインナップをよそに、実は今日私には「これを頼む!」と強く決めていたメニューが1つありました。

それは「chè thập cẩm: (チェー・タップ・カム)」

これぞ最強メニュー、”全部のせ”です。

ちなみにメニューでは21番。


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店主のチャーミングなおばちゃんが注文を聞きに来てくれました。

Chèが届くのを待ちながら、おばちゃんが出してくれたベトナムティーで喉を潤します。

キンキンに冷えていて最高です。

おちなみにテーブルには4種類のお菓子が置かれており、どれもベトナムの伝統的なお菓子です。

こちらは好きに食べてOKです。食べた分、後でお金を支払うシステムになっている様です。



最強メニュー「chè thập cẩm: (チェー・タップ・カム)」

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さあ届きました!!
こちらが私がどうしても食べてみたかった全部のせChèです!

さっぱりとしたシロップにキラキラしたフルーツや木の実たちがぷかぷか浮かんでいます・・・

ちなみに具材はこちら

・Thot not(トットノット) と呼ばれるオウギヤシの実
・ドライロンガン
・ライチ
・蓮の実
・クワイ
・寒天

肉厚ぷりぷりのライチにホクホクのクワイをはじめ、全てが可愛くて美味しい・・・

半透明の宝石みたいにキラキラしている物がThot not(トットノット)。私は初めて食べたのですが、甘くてさっぱりして、とても美味しい!

食感は少しナタデココのような歯応えがありました。


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こちらはなおちゃんがチョイスした「昆布と蓮根のChè」

え?こ、こんぶとれんこん・・・?と思いますが食べてみるとこれが意外と美味しいんです。

さっぱりと甘いシロップは少し塩味が効いていて、変な昆布っぽさもなく、とても食べやすい夏にぴったりの冷たいデザートになっています。

例えるなら“スイカに塩”のような感じでしょうか??



ここに来たら食べてほしいデザート「Bánh Flan(バインフラン)」

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さて、こちらもぜひ食べてみたかったベトナムのデザート「Bánh Flan(バインフラン)」です。

しっかりと硬めのカスタードプリンに、カラメルソースと細かく砕かれた氷がかけられていて、見た目も涼しく可愛らしい。

このクラッシュされた氷と、冷たく冷えたカラメルソースとプリンを一緒に食べると本当に口の中が幸せです。

なんて素敵な夏のデザートなのでしょう・・・

あまりの可愛らしさと美味しさに日本に帰ったら真似てみよう、と密かに心に誓いました。


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お店のおばちゃんが本当にフレンドリーでチャーミング。

観光客もローカルの方も、分け隔てなくみんなを歓迎してくれます。

ほぼ1人でお店を切り盛りしている様ですが、本当にパワフルで、1度お店に来たらみんなこの人のことを好きになってしまうような、そんな愛に溢れた素敵な方でした。


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美味しそうな具材たち。

ここからおばちゃんが盛り合わせて、可愛いChèにしてくれます。


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店内の壁には、こんな切り抜きが飾られていました。

日本の雑誌でこちらのお店が取り上げられたときの記事です。

私たちも日本から来たと伝えると、「日本からお客さんがたくさん来るよ〜」とニコニコしながらおばちゃんが教えてくれました。


そしてみなさん、Chèのお店で何を食べるか迷ったら、とにかく「chè thập cẩm: (チェー・タップ・カム)」と言いましょう。



通りに並ぶ造花屋さん

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お店を出ると、通りに立ち並ぶのは造花屋さん。

そういえばハノイの旧市街で結婚式を見かけましたが、その際にも綺麗なお花がいっぱいに飾られていました。


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ベトナムではちょくちょくこういったお店を見かけました。

カラフルな街並みをさらに華やかに彩る、鮮やかな景色でした。



市場を通り抜け、バス乗り場へと向かう

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さて、13:30のバスに向けて昨日訪れた「Phuongheng Bus(フォンヘンバス)」へ向かいます。

途中道すがらに超ローカルなマーケットの中を探索。


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本当に地元の人しか利用していない小さな市場でした。

日本ではもう街中でこういった市場を見ることはできませんが、かつて発展途上だった頃は日本にもこんな光景が広がっていたのでしょうか。



ベトナムのどこか変な犬

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「Phuongheng Bus(フォンヘンバス)」の目の前の公園までやってきました。

その公園でどこかちょっと変なパグを発見。

なんだか、どうしてもフォルムに違和感が・・・

ベトナムにはあちこちに犬がたくさんいますが、どの子も何故か、ちょっと違和感があるんです。


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明らかな雑種というわけでもなく、顔はどうみてもビーグルなのに・・・?とか、パ・・・グ?みたいな、そんなちょっと二度見してしまう様な、何とも言えない不自然さ。

去勢するわけでも、しっかり家の前で前で飼われるでもないため、色々な配合になってしまうからなのでしょうか。



「Phuongheng Bus(フォンヘンバス)」でカンボジア国境越えへ

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13:30発の便だったので少し早めにPhuongheng Bus(フォンヘンバス)の前に到着したのですが、何やらバスが遅れているとのこと。

そもそも私たちの乗車する便だけでなく、その一本前の便もまだ到着してない様で、店舗の中にはバス待ちの人々で溢れかえっています。

店奥のパイプ椅子に腰掛けつつ、コンビニで買ったおにぎりを食べながらバスを待つことに。

こちらはカニカマ×マヨネーズ。


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こちらは鯖。

やはり日本のおにぎりと比べると、お米が美味しくありませんが、おにぎりだと言うだけでとても安心する美味しい味に感じる日本人は私だけではないはずです。


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13:50、遅れて到着したバスに乗り込みいよいよ出発です。

バスの車内はこんな感じで、2列・1列の3列シートでゆったり座れます。

これから約7時間の長旅が始まります。


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バスに乗り込んで間も無く雨が降ってきました。

バイバイ、ホーチミン

そしてバイバイ、ベトナム



カンボジア国境にて入国手続き

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16:15、出発から約2時間半。

ベトナムとカンボジアの国境が見えてきました。

まずはベトナムの出国手続きです。

ホーチミンでバスに乗り込んですぐ、バスの添乗員さんが乗客全員のパスポートとVISAを回収していました。
eVISAを申請された方は、コピーを取っておくと良いと思います。

その際に私たちも、パスポートと昨日チケットカウンターのお姉さんに換金してもらった40$を渡しました。

出国手続きは添乗員さんが乗客全員分をまとめて代行してくれるので、私たちは貴重品を持って一旦バスを降りて外で待ちます。

出国の際、一応カウンターに呼ばれてパスポートの本人確認がありますが、特に受け答えもなく一瞬で終わり、全員の出国手続きが終わるまでまた外で待ちます。

出国手続きが終わると、次はカンボジアへの入国手続きです。

こちらも添乗員さんがまとめて取り行ってくれるので、私たちは言われるがままバスを降り、カウンターを通り抜け、外で待ち、そして再びバスに乗り込み、カンボジアへ入国しました。


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こちらがベトナム出国のスタンプとカンボジア入国のスタンプです。

所要時間は全部でおよそ25分ほどでした。

時刻は16:40、バスは再び走り出します。

ちなみにパスポートは、バスが走り出した頃合いで添乗員さんが順々と返してくれます。

東南アジアのバスでの国境越えは常にこういうスタイルでした。

不安な方はパスポートのコピーをあらかじめ持ち歩くことをお勧めします。



レストランで休憩

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16:45。
カンボジアに入国してすぐに、バスは休憩所らしき場所へと停車しました。

30分間の休憩らしいです。


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お店の奥のトイレの前では、お利口そうなわんちゃんが出迎えてくれました。


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バスの乗客の方々がこぞってご飯を注文しだします。

立ち寄ったのはレストランのようなお店で、お店の名前は「ហាងបាយ ចំណតរថយន្តក្រុង គំហូ」ですが、全く読めないし想像もできません。

こちらのレストランは、ホーチミン〜カンボジア間を走るバスの休憩所としてよく利用されている様です。


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カウンターでは誰もお金を払っていなかったため、「食事ももしかして料金に含まれているんじゃない?」となおちゃんもつられてご飯を注文し出しますが、私は何だか嫌な予感・・・だってバスのチケットにはそんな事書かれてなかったですし、チケットカウンターのお姉さんからも、何の説明もありませんでした。

私たちはまだカンボジアのリエルを引き出しておらず、ドルもリエルもほぼ持っていなかったので、念の為私は頼まないことに。

英語が通じないので、状況がよく掴めません。

ちなみに皆さん、いくつかあるおかずを好きに「これとこれと・・・」という感じで組み合わせ、盛り合わせてもらっていました。



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よくわからないままとりあえず注文したご飯。

有料か無料か、そして有料だった場合いくらなのかわかりませんが、お味は家庭的でしっかり美味しい。


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甘辛い豚肉の炒め物と、大根と肉の煮物と、インゲンの炒め物と、煮卵とご飯。

日本人の口に合う味付けで全部美味しかったのですが、もちろん有料でした。

後々店員さんが各テーブルを周りお金を徴収しに。

それを見た私たちは「ほらやっぱり・・・やばいやばい・・・」と目を見合わせます。

なおちゃんが本当に少しのリエルを持っていたのですが、全然足りず・・・

ただ幸運にも国境付近だからか、ベトナムドンでの支払いも可能だったため私たちは無事に代金を支払うことができました。

皆さんは是非真似せずに、しっかりとお金を確認してから注文してください・・・

ちなみに代金は11000リエルだったので、日本円で約400円ほどでした。

17:15、再びバスに乗り込み、プノンペンまで出発です。



カンボジアの田舎道を走るバス

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MP3プレイヤーで音楽を聴きながら、カンボジアの景色をただただひたすらに眺めているうちに、あっという間に3時間が経過していました。

ぽつ、ぽつ、と民家がある以外特に何にもないのだけれど、何故かとても懐かしいような、そんな景色が永遠と続いています。

ベトナムとは全く違う、穏やかで、静かな田舎の風景。

何だかほっと安心して、自然と涙が溢れてきたのを覚えています。



ボリューム満点!「Bánh Mì Huynh Hoa」のバインミーで晩御飯

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実はバスに乗り込む前にバインミーを買っていた私たち。

ホーチミンにて、バスの時間より少し早めに到着していたので、せっかくならとバスの中で食べれるようにと購入していたのは「Bánh Mì Huynh Hoa」の超でっかいバインミー。

ベトナム人の友たちに教えてもらって、行ってみたかったお店なのです。

中をひらけば肉、肉、肉。
数種類のハムにレバーペースト、そしてベトナムでよく見かけた豚肉を炒って炒ってほぐしてふわふわにしたものが盛り盛りとサンドしてあります。


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テイクアウトの場合はこんな感じでもりもりの野菜が別添えされているので、好きに挟み込んでいただきます。

お野菜は、きゅうりにベトナムなますです。


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ほぼ顔面と同じサイズの巨大バインミーでお腹いっぱいです。



プノンペンへ到着

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時刻は9:00。
約7時間かけてプノンペンに到着しました。

ホテルまでここから歩いて30分程なので、夜のカンボジアを散歩しながら向かいます。

カンボジアはベトナムよりもずっと静かで、道も綺麗で歩きやすそうです。

フランスからの独立を記念して建てられた独立記念塔が、夜の街の中で静かに煌めいていました。



ホテル「Poolside Villa」へ到着

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今回プノンペンでのステイはこちらの「Poolside Villa」でお世話になります。

フロントスタッフのお兄さんが親切にチェックイン手続きをしてくれました。

お部屋もいい感じです。

一泊2人で2,460円。


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ベッドは、美しいアンコールワットの柄のフットカバーで飾られています。

4泊5日、お世話になります。



旅のスケッチ

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「Quán Chè Hiển Khánh」さんのchè thập cẩm: (チェー・タップ・カム)

夫婦東南アジア旅Day.13 ベトナム最大の都市🇻🇳”Ho Chi Min(ホーチミン)”~グルメ満喫&ベトナム戦争証跡博物館~カンボジアへバスで入国するには?~

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2022年9月25日、ベトナムDay13。

今日はホーチミンでバイクをレンタルし、市内を一日観光します。



快晴のホーチミン、バイクをレンタル

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時刻は朝9時40分。
昨日のスコールが嘘かのように、快晴です。

この時期は天気がコロコロ変わりやすいと聞いていましたが、今までベトナムでのステイを振り返ると、必ずと言って良いほど1日に1〜2回は激しいスコールに出会しているので、どれほど変わりやすいものかを実感しています。

今朝は少しゆっくり起きてから、バイクをレンタルするためにホテルを出発。

お目当てのお店まで20分程歩きます。

もちろん今日もカッパを持って出発です。


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どうやってバランスを取ってコーナーを曲がるんだろう、と考えてしまう様な三輪車に今日も遭遇。

道中の散歩も、色々なものに遭遇するのでとても楽しいです。


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東南アジアの配線はカオスすぎていつもまじまじと見てしまいます。

こんなに混乱した配線、日本では絶対に見かけないものなので、面白くて出くわす度に写真を撮っていました。


ちなみに今日のレンタルバイク屋さんは「Motorbike Rent CHO THUÊ XE MÁY Giá Rẻ Tại Saigon」です。

この記事の後半でも触れますが、入口こそかなり分かりづらいものの、英語が喋れるカッコいいお兄さんがテキパキとバイクを貸してくれて、とても良い感じのお店でした。

ちなみにお値段は下記の通り。

一日レンタル : 260kドン = 約1,560円



ホーチミンのバイク渋滞

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無事バイクをレンタルできたので、遅めの朝ごはんへと繰り出したのですが、さすがベトナム最大の都市ホーチミン、渋滞がすごいです。

ハノイでもバイクの量と運転の荒さにも圧倒されましたが、ホーチミンは主要道路は詰まってしまってなかなか前に進みません。

先ほどのレンタバイクショップにて、オートマが出払っていて借りられず、マニュアルをレンタルしたせいもあって、後部座席に跨っていると、ブレーキを踏むたびにガッタガッタと前後に揺れます。

進まないし、乗り心地も良くないので、やはりオートマがおすすめです。

バイクはまだしも、車の人はもっと時間がかかりそうでした。


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そんな中、よく見てください。

大きな額装された絵画を担いでバイクにまたがる人を発見。

前が全く見えていないし両手が完全に塞がっているので、ニケツに後ろの人が絵画を持っているのだと思いますが、前の人もあれだけ大きな絵画がすぐ背後にあれば、なかなかの姿勢で運転しているのではないでしょうか。

渋滞中には人間観察をしながらゆっくり進むと飽きずに待てます。


朝ごはんにホーチミン名物「フーティウ」を

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さて、11kmの道のりを50分かけて辿り着いたのがこちらのお店。

“Hủ Tiếu (フーティウ)”が食べたくてチョイスした「Hủ Tiếu Nam Vang Thành Đạt」です。

こちらのお店は、Googleで「フーティウ」と調べると一発でヒットするほどの名店。

観光客だけでなく、地元の方々も足繁く通う、広く愛されているお店の様です。


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お店の入り口では、テキパキとフーティウを作っている姿が見られます。

ちなみにフーティウはフォーの様なものなのですが、元々フォーの発祥はベトナムの北部であるとされています。

そして、ここベトナム南部発祥の麺料理が「フーティウ」。

フォート違って一度天日干しされた麺を使っているため、より強いコシを楽しめる様です。

汁ありと汁なしと、2種類の麺が楽しめるようなので、そう言う時はどちらも頼んでしまうのが我々。

わくわくが止まりません。


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届いたのがこちら!

まずは汁ありのフーティウです。

麺は冷麺やチャプチェの麺に似た、コリコリ、クニクニ、コシのある細麺。

別名「全部のせフォー」と呼ばれているだけあって、具材は海老、豚肉、レバーにホルモンと、盛りだくさんです。

臓物系が入っている分、フォーよりも色々な味と食感が楽しめる、大人の一皿です。


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汁なしバージョンも届きました。

別添えでスープものっています。


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元々味はついているので、お好みでスープもかけて、混ぜながらいただきます。

これは箸が止まりません。

是非とも2種類食べ比べて欲しい美味しさでした。

ちなみにお値段は合わせて112kドン = 約672円でした。


カンボジア🇰🇭プノンペンへ渡るバスチケットの取り方

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今日の私達には達成しなければならない重大なミッションがひとつあります。

それは、明日ホーチミンからカンボジアはプノンペンへと渡るバスの予約。

バイクで訪れたのは「Phuongheng Bus(フォンヘンバス)」のオフィス。

いくつかバス会社を比較したのですが、比較的こちらのバス会社の口コミが良く、乗り心地も良いとのことで今回はこちらにお世話になることにしました、が、

こちら大正解。

何よりチケットカウンターのお姉さんの英語が堪能で、フレンドリーで親切に色々と教えてくれたのが本当に助かりました。

まず、お値段は下記の通りです。

バス代 : 550kドン×2 = 1,100kドン(約6,600円)
カンボジアのアライバルVISA : 40$×2 = 80$(約11,520円)


カンボジア入国のビザについて

お姉さんの話によると、カンボジアでは現在「USドル」と「リエル」2種類の通貨が使われており、VISA取得の際はUSドルで支払う必要があるとのことでした。

そもそも入国に必要なVISAの取得方法は2種類あります。

1つ目は、入国時にビザを申請する「アライバルビザ」

2つ目は、予めオンラインでビザを申請・取得しておく「eVisa」です。

私たちは結構フレキシブルに移動するため、ざっくりとした日程しか立てておらず、eVISAは申請していませんでした。

そのためアライバルビザを取得する必要があったのです、が、もちろんドルの手持ちなどありません。

ドルユーザーを除き、バスでベトナムとカンボジアの国境越えをするほとんどの旅行者が私達と同じような状況なのでしょう、ありがたいことにお姉さんがドルに換金してくれるとのことで、私達はまずベトナムドンを引き出し、チケットカウンターにてベトナムドンからドルへと換金してもらいました。

このお金はアライバルビザの申請料として明日の移動の際に支払う必要があるため、1人40$ずつ、バスチケットと一緒に無くさないように大事に持っておきます。

ちなみに予めeVISAを取得しておいた方が若干安くVISAを取得できる様なので、日程が決まっている方はオンラインで申請しておくと良いと思います。

今回手続きの最中に手持ちが足り無かったため、なおちゃんは近くのATMまで現金を引き出しに。

その間、わたしはお姉さんと色々な話をしました。

ベトナムの暮らしと日本の暮らし。日本がいかに恵まれているか、しかし恵まれている中にどんな苦しさがあるか。

色々なことに思いを馳せる、そんな時間でした。

お姉さん、ありがとう。


ベトナム戦争証跡博物館

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チケットも無事に取れたところで、ホーチミンに来たら訪れたかった「ベトナム戦争証跡博物館」へ。

ベトナム戦争について、バックグラウンドや経緯も含めたリアルな実態を知ることができる貴重な博物館です。


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敷地に入ってすぐの場所に、実際にベトナム戦争で使われていたアメリカ軍の戦闘機が展示されています。


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戦闘機だけでなく、戦車も展示されており、間近でその迫力を感じることができます。


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ベトナム戦争とは、ベトナムにて1960年頃から1975年4月30日にかけて、長期に渡り続いた大きな戦争のことです。

ベトナム戦争と言えば”枯葉剤”というワードだけ飛び抜けて有名だと思いますが、実際に歴史を辿ってみると、当時世界で起きていた「資本主義」と「社会主義・共産主義」との争いに、ベトナムという東南アジアのひとつの小さな国が巻き込まれてその争いの舞台となってしまった、という何とも理不尽で悲しい戦争です。

当時ベトナムは南北に分断されており、社会主義であった北ベトナムと資本主義であった南ベトナムの間で起こっていた争いに、1965年アメリカ合衆国が本格的に軍事介入したことをきっかけとして、ベトナムは大きな戦争の渦へと没入していきます。


博物館の中へ、より詳しい歴史を知る旅に行ってきます。


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こちらはベトナム戦争時にアンダーグラウンドで発刊されていた、反戦争を掲げる冊子です。


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「From military uniform to “AO dai” / 軍服よりアオザイを」というタイトルの写真。

心に突き刺さる一枚です。


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あどけない笑顔の少女。

この笑顔が枯葉剤によって燃えて溶けて行ったのかと思うと、言葉が出て来ません。

実際に館内には、直視できないほどの写真もありました。

実は、ベトナム戦争は初めてメディアが最前線まで入った戦争だったと言われています。

それまでリアルタイムで戦争のニュースが流れることはなかった中、丁度テレビが普及したタイミングで、初めてこの凄惨な戦争の様子が世界中に放映されたのです。

それにより、そのニュースを見ていたアメリカ人の間にも反戦運動が広まっていきました。

もちろん日本でも反戦運動が広まり、その実態を伝えたいと最前線でカメラを撮り続けた日本人カメラマンもいました。

博物館には、欧米の方々が大勢足を運んでいました。

テレビや教科書ではなく、実際にベトナムを訪れてその文化に触れ、人々を知り、そしてこの展示を観て、歴史を知ることにとても意味があるように思えました。

3階建ての館内に、ぎっしりと情報が詰まっているので、私達は2時間以上滞在していました。

入場料は1人40kドン = 約240円です。


ダラットコーヒーが飲めるカフェ「La Viet Coffee Saigon」へ

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ベトナム戦争証跡博物館でかなり神経と体力を消耗したので、カフェに入ってひと休みすることに。

こちらの「La Viet Coffee Saigon」は、「美味しいダラットコーヒー」が飲めるという人気のカフェです。

ダラットコーヒーとは、ベトナムのダラットにて栽培される高品質な「アラビカ種」のコーヒー豆です。

フランス焙煎師から受け継いだ技術を基に焙煎してできる豆は、バニラやトフィーを思わせる風味と、深く上品な苦味が魅力のコーヒーです。

19世紀末、かつて統治されていたフランス人によって開拓され、その文化が色濃く残る美しい「花の街」ダラット。

その名の通り、年間通して色とりどりの花々が咲き乱れる美しい街だそうです。


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私たちが頼んだのはこちら、コールドブリューコーヒーと、ラベンダーミルクコーヒーです。

シンプルにとても美味しい。

コールドブリューコーヒーは、すっきりしていながら上品な甘い香りが立っていて、ごくごく飲むのが勿体無い程のお味、しかしごくごくいきたい美味しさ。

ラベンダーミルクコーヒーは、コーヒー豆の持つ甘い風味とラベンダーのアロマの相性がとても良く、そこにミルクのまろやかさが加わり、こちらも最高の一品でした。

店内は地元の大学生達で賑わっており、たまたま空いていたテーブルに運よく着くことができました。

どんな場所なんだろう、花の街ダラット・・・
今度はぜひ、ダラットに足を運んでみたいです。


必見の建築美!お土産探しにも最高な「サイゴン中央郵便局」

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カフェで少しゆっくりしたところで、お次はホーチミンの観光名所として有名な”Sai Gon Central Post Office / サイゴン中央郵便局”へ。

メインストリートである「Đường Đồng Khởi / ドンコイ通り」に面している、大きな郵便局です。

実はこちらただの郵便局ではなく、“世界で最も美しい郵便局”と称されるほど。

19世紀末、フランス統治下だった頃に建てられており、フランスのオルセー美術館をモチーフに建築されたようです。



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外観は優しい黄色と緑の上品で可愛らしい姿です。

近くにバイクを停め、わくわくしつつ中へ突入。


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入った途端に現れる、美しいアーチ型の高い天井。

入口より正面奥に飾られているのは、ホーチミン氏の肖像画です。

広々とした、美しい造りに、一瞬美術館に迷い込んだのかと錯覚します。


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中ではベトナム雑貨や小物、バッグなどのお土産も買うことができます。

値段的にはマーケットで買うよりも少々お高めな印象ですが、他では見かけなかった可愛い雑貨があったり、客引きも一切ないので、落ち着いてお土産を選びたい方にはおすすめです。

私たちも実際にベトナム滞在中に色々マーケットを回りましたし、大体マーケットで売っている雑貨はどこも同じような物が多いですが、ここでは初めてみる雑貨が結構たくさんありました。


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中でもおすすめなのが、館内中央のポストカードコーナーです。

たくさんのポストカードはどれも可愛くて、選べません・・・!

ここから実際に葉書を送ることもできるので、購入した一枚にメッセージを添えて、サイゴン郵便局の消印でお手紙を送るのも素敵ですね。


スイーツ好きには見逃せない、ホーチミンのChè!”Thi Thi Chè”

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さあ、本日も私の大好物であるベトナムスイーツ「Chè / チェー」のお時間がやって参りました。

ホーチミンで行きたいChè屋さんがいくつかあり、というかこれでベトナム最後ということで、ホーチミンでは思う存分Chèを食べると決意していた私がまず訪れたのがこちらのお店「Thi Thi Chè」さんです。


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見てくださいこの店頭のビジュアルを・・・

店内でも食べられますが、私達は今夜のデザートにとテイクアウトすることに。


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美味しそうすぎるカラフルな袋が所狭しと積まれています。

それにしてもこんな液体のスイーツを、よくこんなに綺麗に袋詰めしてあるものですね。

屋台の技です。


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こんな感じのゼリーみたいなスイーツも。

どれも美味しそうで、全部食べてみたいので選ぶのにかなり苦戦します。

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幸せな光景です・・・


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迷いに迷う私達を横目に、同じくバイクで訪れた地元の方達が慣れた様子で素早く注文して去って行きます。

だいぶ迷った挙句に注文へ行く私。


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ちなみに積まれている状態では何がどれで何なのか全くわからないので、メニューを見せてもらいましたが、こんな感じです。

ベトナム語は読めませんが、写真を見て大体のイメージをつけます。


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こっちのお豆の入ったChè達も美味しそう・・・

私達はこのメニューの中から2種類をチョイスしました。

テイクアウトだと、タピオカジュースのお持ち帰りの時のようなビシッとビニールの蓋を閉じた容器にChèを入れてくれて、氷を入れたビニール袋の中に容器を入れて、冷やした状態で渡してくれます。

何を選んだかはこの記事の後半、夕食後にお披露目することにします。

店内もテイクアウトも、とても賑わっていたので地元に人たちにもとても人気のお店のようでした。


鮮やかなピンクが絵になるタンディン教会

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天気がだいぶ怪しくなって来ましたが少し寄り道。

こちらは鮮やかなピンクとガーリーな外観がとても素敵な「Tân Định Church(タンディン教会)」です。


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曇天にはあまりピンクは映えていませんが、これが青空の下だったらかなり映える写真になること間違いなしの可愛さです。

こちらもフランス統治下時代に建設された教会で、敷地内は自由に立ち入り見学することが可能なようですが、観光客が増えすぎたため、教会の内部へは地元の信者の方以外は現在立ち入りを禁じられているようです。

空模様があまりにも怪しかったので、今回私達は外からチラッと見て、先を急ぎます。


土砂降りの中バイクで夕食へ、雨の中のリアルマリオカート

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日が暮れて本格的に雨が降って来ましたが、ベトナム最後の夜にどうしても行きたかったレストランがあるのでバイクを走らせます。


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スコールに慣れているベトナムの人々は、雨でもカッパをかぶってバイクでブンブンと進みます。

こんな感じで屋台に立ち寄り、夕食を調達する人たちの姿もたくさん見かけます。


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雨でも屋台で夕食を食べる人たち。


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暗い雨の中、光るネオンに何故だか“ベトナムらしさ”を感じます。


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そしてご覧ください、こちらがベトナム名物「マリオカート」です。

ハノイでもそうでしたが、大きな交差点ではみんながあっちこっちに向かってハンドルを切るので、バイクに慣れていない人は恐らく一生進みたい方向に進ことができないでしょう・・・

みんな車の前だろうがバスの前だろうがお構いなしに、わずかな隙間を器用にスイスイとすり抜けて進んでいきます。


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そんなことをしているうちに、見てくださいこの土砂降り。

カッパの意味もなく上から下までずぶ濡れですが、なんとかお店まで辿り着きました。

お店を濡らすことだけはしない様に、手持ちのタオルで拭いてから入店です。


オバマ大統領やブラッドピットが訪れた名店「Cục Gạch Quán(クック ガック クアン)」

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ようやくご飯です!!

今回来てみたかった「Cục Gạch Quán(クック ガック クアン)」は、ベトナム人の友達がお勧めをしてくれたお店で、オバマ大統領やブラッドピットなどの名だたる有名人も訪れるという名店です。

こちらが私達の食べてみたかったソフトシェルクラブ。

脱皮したての柔らかいカニを揚げた一品で、これは確かに絶品。

サクサクの食感に良い味付け。これはご飯が進みます。


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別に頼んだフライドライスもパラパラで美味しかった・・・


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メニューはこんな感じで、何よりも怖いのが金額が書かれていないことです。

お味はとても美味しかったのですが、ただ個人的には店員さんの対応が客によって違うように感じたので、お金を持った人たちに向けて商売をしているレストランなのかなあと思ってしまいました。

ですがまあ、その辺は当日のスタッフさんにもよりますし、対応はどうあれ、来てみたかったレストランで美味しいお食事がいただけたので、それだけで私達は満足です。

ちなみにお値段は2人で570kドン、約3,420円と、さすがの高級店。

お水がチャージされていたような気がしたのですが、最後のレシートに内訳が書かれておらず、謎のままです・・・


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“Cảm ơn”

ありがとう、ベトナム。

終始座席を濡らさないように気をつけながらのお食事でしたが、雨の中わざわざ来てよかったです。


バイク返却と、ベトナムのレンタバイク事情

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さて、最後のミッションはバイクの返却です。

こちらが今日一日バイクを貸してくれた「Motorbike Rent CHO THUÊ XE MÁY Giá Rẻ Tại Saigon」。

民家の中にあるのですが、バイクを返却しに来たときはこの手前の門が閉まっており、看板も見えず一体入口がどこだったのか全くわからず10分ほどあたりをぐるぐる彷徨いました。

彷徨った挙句、交換していたWhatsAppで連絡を取り、門を開けてもらいました!

ベトナムでは、バイクをレンタルする際に必ずと言って良いほど、どこのお店でもWhatsAppで番号を交換するのでアプリを入手しておくことをお勧めします。


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ちなみに、バイクを借りる際に必要な物は
・パスポート
・レンタル料
・預かり金(デポジット)

です。

パスポートは借りる際に店主に預け、返却の際に返されます。

そのため、バイクレンタル中にバスや鉄道のチケット等を予約したい場合は、予めパスポートの写真や写しを持っておくか、その旨を店主に伝える必要があります。

預かり金は店舗によって違いましたが、こちらもパスポート同様に返却の際に返金されます。

事故等を起こしてしまった際には、そこから引かれるのではないかと思います。

ちなみに免許についてですが、ベトナムはジュネーブ条約を締結していないため、国際免許では車やバイクを運転することはできません。

なので実際はベトナムでベトナムの免許を取得しないとバイクはレンタルできないというのが正解です。

が、実際にレンタルの際に免許の提示を求められたことはありませんでした。

たというのも、無免許で運転しているベトナム人も多かったり、バイクをレンタルしている観光客は実際警察に止められても言葉が通じなかったりするため、まあいいか、ということで”事実上黙認されている”という状態になっている様です。

ベトナムのレンタバイクで流通しているもののほとんどが100ccで、ベトナムでは50cc以上は免許が必要、と定められています。

とはいえ、欧米をはじめとする世界中から訪れている観光客がバイクをレンタルしてベトナムを観光しているところを見ると、完全なる黙認、というルールになっている様です。

ちなみに違反金は1,000円ほどという噂で、渡せばそのまま行かせてくれる様ですが、私達は実際にその現場には遭遇していないのでどんな感じか定かではありません。

ただ、ひとつ言えることは、ベトナムのバイク事情は本当にカオスで、信号や交通ルールもあって無い様なものなので、特にハノイやホーチミンなどの大きな都市では、バイクに慣れている人以外はレンタルしない方が安全だと思います。


おしゃれなスーパーでお土産探し

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レンタバイク屋さんからホテルまで、夜の散歩道の途中、良い感じのお洒落なスーパーを見つけたので立ち寄ってみることに。

バスチケットを取る際に引き出したベトナムドンの余りがまだあったため、せっかくなのでちょっと高級なスーパーでお土産を物色することに。

訪れたのは「Annam Gourmet Nguyen Van Troi」、日本で言う成城石井のような高級スーパーです。

みてくださいこのチョコレート!

パッケージがとても可愛いです。



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これは私が絶対好きであろう類のお菓子。

ローストしたカシューナッツを、ハチミツやグァバシロップでコーティングしてあるという物。


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これも!

こちらはローストした蓮の実や、ジャックフルーツの種をハチミツでコーティングしてあるそうです。

文字情報とパッケージだけで、好きだという自信があります。


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お洒落にパッケージデザインされたコーヒーもありました。


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こちらはブラジル産の様ですが。


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こちらはベトナムで焙煎されたコーヒー豆の様です。

パッケージがお洒落だと美味しそうに見えますよね。

お土産にも絶対喜ばれるだろうなあ。


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結局購入したのはこの2つ。

そう、美味しいナッツが美味しいものでコーティングされているというスナックです。

旅のおやつとして、まだこの先長い道中どこかで食べることにします。


今夜のデザート”Thi Thi Chè”

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さて、忘れてはならない今夜のデザートです。

私たちのチョイスはこちらでした。

1つ目は、ライチ×可愛らしい色の杏仁っぽいゼリーのChè、
2つ目は、ココナッツミルク×お豆ちゃん達×お餅っぽいものが入ったChèをチョイス。

ライチと杏仁風ゼリーの方はシロップベースでみずみずしくさっぱりとした美味しさ。

ココナッツミルクベースの方は、冷たくて甘いココナッツミルクの優しい味わいに、甘く煮た豆、そしてもっちもちのお餅?の組み合わせが最高。

ベトナムのChèは、数え切れないほどの種類と組み合わせがあるので、ぜひ皆さんもいろいろ試してお気に入りの一品を見つけてくださいね。


旅のスケッチ


ベトナムにて、雨の中、カッパを頭から被りバイクに跨る人々



チケットカウンターのお姉さん、ありがとう。